【最高益更新企業】ワークマン:13年3月期決算は2期連続の最高益更新を達成

2013年5月13日 11:46

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

■今期は竜王流通センターの7月稼働で出店スピード加速

  作業着、作業用品のワークマン <7564> (JQS)は8日、前13年3月期決算説明会を開催した。

  同社のこれまでを振り返ると、08年3月期までの業績は最高益更新ペースで順調に推移していたが、08年9月15日に発生したリーマン・ショックの影響もあり、09年3月期増収減益、10年3月期減収減益と一頃の勢いが無くなった。翌11年3月期は増収増益と回復したものの最高益更新までには至らなかった。しかし、12年3月期に最高益更新を達成し、再度成長路線に戻ってきた。

  このような状況の中で13年3月期決算が4月30日に発表された。営業総収入450億57百万円(前年同期比2.5%増)、営業利益73億94百万円(同7.4%増)、経常利益84億33百万円(同7.2%増)、純利益50億44百万円(同14.6%増)と増収増益で2期連続の最高益更新を達成している。完全に成長路線に復帰したといえる。

  出店状況と既存店の業績を見ると、13年3月期の出店状況は、開店25店舗、閉店1店舗で3月末の総店舗数は710店と前期末比24店舗増であった。

  既存店の年間平均売上高は9,624万円、1日当たりの来客数は118人(同4人増)、客単価2,328円(同1.4%増)と伸びている。

  店舗数の増加に加え、既存店の売上高も伸びたことから、新商品の開拓の面でも顧客ニーズをとらえていることがうかがえる。

  今期のトピックスとしては、竜王流通センターの7月稼働が挙げられる。これまで「伊勢崎流通センター」で全国のワークマン各店舗から受注していたが、フル稼働状態で今後の店舗増に対応できない状況であった。そのため、滋賀県の竜王市に竜王流通センターの建設を進めてきた。7月以降は、東西2拠点の流通体制をとることから、配送体制に余裕が出てくるため、新規出店も今後スピードアップするものと予想される。

  決算説明会で配布された資料によると、3年後の16年3月期に800店舗、それから6年後の22年3月期に1,000店舗を計画している。今期は、年間25店舗の出店計画で前期と変わらない数字であるが、その後の2年間で65店舗出店する計画。実現するには、年間33店舗以上の出店が必要となる。更にその後の6年間で200店舗出店する計画であるから、1年間には同じく33店舗以上となり、出店スピードが加速する計画になっている。

■配送リードタイムが1日短縮することでビジネスチャンス拡大

  竜王流通センターの倉庫面積は現在西日本への配送を行っている小牧流通センターの約5.5倍の7,200坪の規模であることから、今後の店舗増に十分に対応できる体制を整えたといえる。

  また、竜王流通センターの新設により、東海以西の店舗への商品の流れが速くなり、配送リードタイムが現状より1日短縮することで、ビジネスチャンスが拡大することになる。

  現在は、店舗からの発注を伊勢崎流通センターが受けて、小牧流通センターに商品を輸送し、小牧流通センターから各店舗に配送するため、配送リードタイムが2日間ある。ところが、竜王流通センターが稼働すると、店舗からの発注を流通センターが受けて直に竜王流通センターから各店舗に配送するため、配送リードタイムは1日となり、1日短縮することになる。店舗に商品が1日早く届くことになり、ビジネスチャンスが拡大することになる。

  現在、伊勢崎流通センターには6名の在庫コントローラーがいるが、竜王流通センターができることで、更に在庫コントローラーが必要となる。しかし、人件費が嵩むことになるために需要予測発注システムを導入することで、コスト削減と共に、在庫管理の効率化、出荷精度の向上を実現する計画。導入までには2年間かかけてシステムを強化する計画。投資費用として2200万円を見込んでいる。

■新しい出店戦略として、東京23区、横浜、川崎等首都圏への出店に対応した都市型店舗の出店を計画

  新しい出店戦略としては、東京23区、横浜、川崎等首都圏への出店に対応した都市型店舗の出店を計画している。モデル店として「練馬高松店」を出店している。標準店舗の面積が100坪であるのに対して、都市型店舗は80坪。売り場面積を確保するために、バックルームを縮小して、少しでも売り場の面積を広くしている。利益率が高いことから都市型店舗の出店も強化していく計画。

  また、商品の仕入れについては、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品の開発を拡大する一方で、人気の高いPB(プライベート・ブランド)商品は海外から直接仕入れを行う。中間業者を省くことで、コスト削減を図り、利益率を向上させる。

  これらの取組を行うことで、14年3月期連結業績予想は、営業総収入476億90百万円(前期比5.8%増)、営業利益80億円(同8.2%増)、経常利益90億60百万円(同7.4%増)、純利益53億90百万円(同6.9%増)と3期連続の最高益更新を見込む。

  株価は、再度成長路線に回帰したことを反映し、9日に年初来の最高値3,900円を付けた。10日の引け値3730円の株価指標は、予想PER14.1倍、PBR2.1倍、配当利回り2.01%と割高感はない。今後の成長を踏まえるとさらに上昇するものと予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【狙い場・買い場】文化シヤッターは前期上方修正に続き今期も好調予想、低PER(2009/05/05)
【株式評論家の視点】ヨコレイの今期営業利益は2.8倍、農産物、水産物の荷動き活発に(2009/05/03)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事