ブラザー工業、米コダックとの資産譲渡契約破棄を発表

　ブラザー工業は9日、同社が4月15日に締結した、米イーストマン・コダック社が所有するドキュメント・イメージング事業買収のための資産譲渡契約について、4月28日（米国時間）にコダック社より同契約破棄の通告があったと発表した。

　今回の事業買収は、「米連邦破産法11章（チャプター11）」に基づき手続きが進められている。コダック社によると、同社は、同社のドキュメント・イメージング事業およびパーソナライズド・イメージング事業を、6億5千万ドル（約650億円）の現金および非現金対価で英コダック年金プラン（KPP）に売却することでKPPと合意し、また、この合意には、KPPのコダック社およびその子会社に対する債権約28億ドル（約2800億円）の支払い請求の取り下げも含まれているという。これに伴い、ブラザー工業との契約は破棄されることとなった。これに対し、ブラザー工業は、「今後の動向を確認しながら対応を検討していく」とコメントしている。