関連記事
【アナリストの眼】株価出鳴る生化学工業、主力「アルツ」好調で前3月期は増額値を上回る勢い
<業績&株価分析>
生化学工業 <4548> に注目したい。主力の関節機能改善剤「アルツ」の出荷が好調であり、前期(13年3月期)連結業績は再増額の可能性が高い。株価は上値追いが期待されるだろう。
前期連結業績見通しは11月6日に増額修正して、売上高が前期比1.2%減の267億50百万円、営業利益が同41.5%減の27億円、経常利益が同25.6%減の35億50百万円、純利益が同17.5%減の27億円としている。薬価引き下げの影響、研究用試薬事業の廃止、研究開発費の増加などがマイナス要因となって減収減益見込みだが、国内および中国向け「アルツ」の出荷数量が増加基調であり、特許訴訟勝訴に伴う単回投与の米国向け関節機能改善剤「ジェル・ワン」の出荷再開、受取ロイヤリティーの増加なども寄与して減収減益幅が期初計画に比べて縮小する見込みだ。また前期に計上した震災関連特別損失が一巡することに加えて、円安進行に伴って外貨建て資産が評価益に転じたこと、優遇税制適用によって税金費用が減少することもプラス要因となる模様だ。通期予想に対する第3四半期累計(4~12月期)の進捗率は売上高が77.2%、営業利益が110.0%、経常利益が109.3%、純利益が109.8%で利益は超過達成の形となっている。第4四半期(1~3月期)には、海外向け前倒し出荷の反動減や研究開発費の消化を見込んでいる模様だが、円安進行メリットが大きいため再増額の可能性が高いだろう。なお前期決算の発表は5月10日の予定である。
主力の関節機能改善剤「アルツ」の需要は、高齢者人口の増加などで中期的にも拡大基調であり、今期(14年3月期)以降も収益拡大が期待されるだろう。なお2月7日には、変形性膝関節症を適応症とする関節機能改善剤「SI-613」について、日本における第Ⅱ相臨床試験の開始を発表している。日本だけでなく、米国も含めたグローバル展開を目指す製品と位置付けている模様だ。
株価の動きを見ると、水準を切り上げる展開が続き3月26日には1060円まで上値を伸ばして11年3月の1095円に接近した。4月2日には市場全体の地合い悪化の影響を受けて922円まで調整する場面があったが、4月4日には1000円台に戻して高値圏に回帰している。前期再増額や今期好業績を期待する動きだろう。4月5日の終値1030円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS47円53銭で算出)は21~22倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS1021円24銭で算出)は1.0倍近辺である。
日足チャートで見ると、一旦割り込んだ25日移動平均線を足元の急反発で回復した。また週足チャートで見ると、一旦は26週移動平均線を割り込んだが急反発して長い下ヒゲを付けた。サポートラインを確認した形だろう。強基調に変化はなく上値を窺う動きのようだ。関節疾患関連は高齢者の増加に伴って市場拡大が予想されることも支援材料だろう。11年3月の1095円は射程圏であり、上値追いの展開が期待されるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【編集長の視点】セブン&アイはストップ高で高値更新、連続の最高純益更新で市場予想を上回り連続増配(2009/04/05)
・【話題】黒田サプライズの賞味期限と安倍晋三内閣の成長戦略が次の焦点(2009/04/05)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
