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【銘柄診断】医療・衛星画像のイメージ ワン、農業などテーマ豊富、株価急騰後の調整待ち
<業績&株価分析>
医療・衛星画像事業のイメージ ワン<2667>(JQS)に注目したい。株価は急騰後の日柄整理局面だが、医療や農業などテーマ性が豊富であり、短期調整一巡を待って動意付く可能性があるだろう。
今期(13年9月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比2.9%増の18億円、営業利益が70百万円の黒字(前期は61百万円の赤字)、経常利益が55百万円の黒字(同1億04百万円の赤字)、純利益が50百万円の黒字(同2億78百万円の赤字)としている。第1四半期(10~12月期)は医療画像事業での複数案件のシステム構築遅れ、衛星画像事業での前期の大型案件失注の影響などで営業赤字だったが、医療画像事業では病院向けPACS(医療画像保管・配信・表示システム)や遠隔画像診断支援サービス、衛星画像事業では安全保障分野や環境分野への展開を強化し、全社的なコスト構造の見直し、衛星画像事業での減損処理一巡なども寄与する模様だ。
株価の動きを見ると、3月に入って動意付き、3月8日には3万9700円まで上値を伸ばして10年4月の4万6400円に接近した。その後は過熱感を強めて上げ一服の形だが、3万5000円近辺で推移して再動意の構えを見せている。今期営業黒字化見通しを評価する動きだろう。3月21日の終値3万5100円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS1450円70銭で算出)は24倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS1万1060円22銭で算出)は3倍近辺となる。
目先的な過熱感を強めて急騰後の日柄整理の局面だが、足元でも高値圏で推移しており、強基調を継続しているようだ。日足チャートで25日移動平均線が追いつくのを待って動意付く可能性があるだろう。今期の営業黒字化見通しに加えて、医療、農業、環境、防災、減災、防衛などに関連する事業を展開してテーマ性も豊富であり、10年4月の4万6400円、さらに07年7月以来となる5万円台回復が視野に入る可能性もありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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