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伊藤忠、米LPガス輸出基地建設プロジェクトに参画 事業会社に34%出資
米国メキシコ湾周辺地図(画像:伊藤忠商事)[写真拡大]
伊藤忠商事は27日、世界有数のエネルギートレード会社であるVitol Group(ヴィトール)の子会社Coastal Caverns, Inc.とヴィトールが計画中の米国LPガス輸出基地建設プロジェクトを共同で推進していくことを目的とし、共同開発契約(Joint Development Agreement)を調印したと発表した。総事業費は約5億ドル(約460億円)で、同プロジェクトを推進する事業会社に34%の出資を行う予定。
同プロジェクトは、米テキサス州ボーモントにおいて、国際規格のLPガス(プロパン・ブタン)を精製(日量10万バレル)、貯蔵し、メキシコ湾岸に新たに建設する基地から年間約300万トンを輸出する計画。現在実施中のヴィトールとの共同事業調査終了後、今年6月頃に最終投資決定を行い、2014年末の完工及びLPガス輸出開始を目指して建設に着手する。
ヴィトールは1966年オランダロッテルダムで設立され、現在世界20数か国に海外拠点を有し、約3000人のスタッフにてLPガス・原油・石油製品等のトレード及び投資事業等を行う業界最大手のトレード会社。
数年前までLPガスの純輸入国であった米国では「シェールガス革命」による天然ガスの増産に伴い、連産品のLPガス生産およびLPガスの輸出量が増加している。伊藤忠商事はその国際競争力に着目し、総合商社として初となる米国LPガス輸出基地建設プロジェクトへの参画を通じ、供給ソースの確保及び多様化を図り、日本を含むアジアを中心とした需要地への安定供給に貢献していく。
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