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【銘柄診断】神鋼商事には今期減額より来期回復への期待強い、株価強調
鉄鋼・非鉄金属・機械関連商社の神鋼商事<8075>(東1)に注目したい。来期(14年3月期)業績に対する期待感で株価は出直り歩調である。[写真拡大]
<業績&株価分析>
鉄鋼・非鉄金属・機械関連商社の神鋼商事 <8075> に注目したい。来期(14年3月期)業績に対する期待感で株価は出直り歩調である。足元の短期調整が一巡して上値を試す可能性があるだろう。
今期(13年3月期)連結業績見通しについては、9月28日に減額修正して売上高が前期比8.2%減の8030億円、営業利益が同3.9%減の63億円、経常利益が同5.3%減の56億円、純利益が同21.7%減の23億円としている。機械・情報関連が堅調だが、国内外の景気減速の影響を受けて鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属、溶接材料などの需要が低調な模様である。純利益については固定資産減損損失や過年度法人税も影響する模様だ。第3四半期累計(4~12月期)の連結業績が前年同期比12.0%減収、同15.8%営業減益、同15.9%経常減益となり、通期予想に対する進捗率もやや低水準のため通期下振れに注意が必要だが、中国の景気底入れ観測なども背景として鉄鋼市況や非鉄金属市況が上昇傾向を強めているため、来期の収益改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、12年10月15日の安値130円をボトムとして出直り歩調となり、水準を切り上げている。1月28日と29日には196円まで上昇する場面があった。足元は上げ一服の形だが、今期の低調な収益見通しを織り込んで来期の収益改善を期待する動きだろう。2月21日の終値182円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円97銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS300円70銭で算出)は0.6倍近辺である。
日足チャートで見ると、高値圏から反落して一旦は25日移動平均線を割り込んだが、足元では反発の動きを見せている。また週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発している。短期調整が一巡してサポートラインを確認した形だろう。指標面には割安感があり、来期業績に対する期待感で上値を試す可能性がありそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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