決算発表一巡、懸念材料が頭をもたげる展開に=犬丸正寛の相場展望

2013年2月15日 16:34

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  第3四半期の決算発表がほぼ一巡したことで、来週(18日~22日)は懸念材料が頭をもたげる展開となりそうだ。なかでも、気になる点としては、「円安の行方」、「北朝鮮問題」、「イタリアの選挙の行方」などが挙げられる。

  このところ円相場は1ドル・93円どころでモミ合いとなっている。ユーロに対しても125円どころで小幅な推移となっている。国会で円安が生活者に及ぼす悪影響を指摘され、海外からも円安誘導ではないかとの批判の声も聞かれる。このため、昨年11月ころから続いたような急ピッチな円安は期待し難くなっている。むしろ、イタリアの総選挙の結果次第では、ユーロ不安再燃の心配もあり為替の方向感は定め難い。G20において批判がなければ、円安に動く可能性はあるものの、それでも1ドル・95円ていどまでだろう。

  為替以上に株式マーケットにとって気になるのは北朝鮮問題だろう。核実験に対し世界はノーを突きつけている。北朝鮮に名指しされているアメリカも強硬姿勢だけに、北朝鮮が追い込まれた場合は危険な行為に出ることも否定できない。日本にとって地理的に近いだけにかなりの懸念材料である。

  日経平均は、去る、12日の1万1460円を高値に調整色を強めている。崩れたということではないものの、上値でややダンゴ状態となり、出遅れていたTOPIXも東日本震災前水準を奪回し全般相場の底上げもほぼ一巡した感がある。

  個別銘柄でみても先行したトヨタ自動車 <7203> が高値から8.5%下げるなど相場付きに陰りがみられる。

 相 場の基調は強いものの、しかし、「むしろ先行きの一段大きい相場を見込むなら、ここらでひと呼吸入れたほうがよい」との見方もある。積極的に空売りを仕掛ける展開ではないものの、買いついた目先筋が処分売りを先行させるものとみられ、新規投資は突っ込みを待つのがよいだろう。日経平均は高値圏でのモミ合いに移るものとみられる。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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