【編集長の視点】富士フイルムは続落、利益確定売り交錯のなか下値では強弱感が綱引きへ

2013年1月30日 11:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄ウオッチ>

  富士フイルムホールディングス <4901> は30日、59円安の1766円まで下げて3日続落している。前日29日大引け後の今3月期第3四半期(3Q)決算の開示とともに、昨年10月に下方修正した3月通期業績の上方修正・下方修正が交錯する業績修正を発表、上方修正の純利益が、増益転換率を伸ばし市場コンセンサスを上回るが、下方修正の営業利益が、減益転換、さらに前日の米国市場で、同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して47円安(円換算値)で引けたことも嫌い売り増勢となっている。

  3月通期業績は、売り上げを7月の下方修正値の据え置きとし、営業利益をさらに150億円引き下げたが、経常利益、純利益をそれぞれ50億円引き上げて、純利益は、500億円(前期比14%増)と増益転換して市場コンセンサスを50億円超上回る。欧州景気の低迷、中国など新興国地域の経済成長鈍化、国内景気の弱含みなど、主要事業の環境が厳しく、営業利益を再下方修正し1100億円(前期比2%減)と続落を見込んだが、経常利益と純利益は、3Qの為替レートが、1ドル=80円(前年同期79円)、1ユーロ=102円(同110円)と対ドルで円安となり、営業外損益で為替差益が発生したことから上方修正した。

  株価は、今期第1四半期の大幅減益・低利益進捗率業績を売って昨年来安値1240円まで突っ込み、いったん戻したものの10月の業績下方修正で再度1259円まで下値を探り、「アベノミクス」効果による円高修正で5割高した。PERは17倍台と割安感は小さいが、PBRは0.5倍と割り負けており、利益確定売りが交錯するなか下値では強弱感が綱引きしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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