【相場熟者が答える投資相談】フュートレック、上値に戻り待ちの売りも、様子見

2013年1月30日 09:57

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 フュートレック <2468> (東マ)を800円で300株持っています。今後の見通しと対処方法についてお願いします。

  【答え】 1月29日(火)は39円安の1086円と3日続落しています。

  前週21日、同社は今3月期業績予想の修正を発表しました。利益増額を好感し、22日に1197円と上昇する場面もありましたが、戻り待ちの売りに押され1100円を挟んでもみ合いとなっています。今3月期売上高は従来予想の33億円から31億5000万円(前期比22.9%増)に減額しましたが、音声認識関連ロイヤルティが好調に推移し、営業利益は同7億円から8億5000万円(同69.7%増)、経常利益は同7億円から8億5000万円(同69.3%増)、純利益は同3億9000万円から4億3000万円(同64.8%増)に増額しました。

  同社の主力である音声認識システムは、NTTドコモ <9437> 向けの「しゃべってコンシェル」に採用され好調ですが、足元ではNTTドコモが携帯電話総契約件数でソフトバンクモバイルやKDDIに比べて劣勢となっていることが、上値を抑える要因として意識されています。

  株価は、音声認識システムに対する期待感に、株式分割の実施を手がかりに、600円割れの底値圏から昨年10月31日に昨年来の高値1290円と上昇。その後、同11月26日安値851円まで調整、12月26日安値896円と売り直されて下値確認から1月22日高値1197円と買われてきました。900円割れが目先の下値として固まった感はありますが、1200円から上には戻り待ちの売りが控えていますので、レンジ相場に入る可能性があります。音声認識システムの販売の範囲が広がるかが、今後のポイントとなります。持続して来3月期以降の動向を見極めるのも一考でしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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