【相場熟者が答える投資相談】フジクラは持続で、東京オリンピック誘致で「土地持ち」見直し

2013年1月12日 11:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 フジクラ <5803> を290円で2000株持っています。買値近辺まで戻ってきましたが、どうしたらよいか悩んでいますので、よろしくお願いします。

  【答え】 1月11日(金)は6円安の275円と続落しています。

  政府による日銀への追加金融圧力を背景に、不動産関連を物色する流れに乗り、東京オリンピック招致期待に東京都内の土地持ち企業(不動産バブル時のウォーターフロント関連)を見直す動きから、1月8日に285円と買われましたが、昨年2月27日につけた昨年来の高値294円に迫ったことで、高値警戒感から売られているようです。

  足元の業績、タイ洪水で主力工場が被災した電子部品の供給体制は順調に復旧しつつあるものの、顧客からの受注回復が遅れていることから、今3月期売上高は5000億円(前期比1.8%減)、営業利益は80億円(同40.2%減)、経常利益は45億円(同50.9%減)となる見通しですが、最終損益は洪水関連の特別損失が縮小し20億円の黒字(同62億3200万円の赤字)を見込んでいます。

  株価は、週足一目均衡表の雲の上限292円が上値限界として意識された感があり、200~300円の往来相場が続く可能性があります。ただ、スマートグリッド構想(IT技術を使って電力の需要と供給のバランスを最適に制御する次世代型の送電網)に対する期待感があるほか、PBR0.62倍と割り負けしており、ここから大きく下押す懸念は少ないと思います。短期的にはレンジ内での売り買いが得策かと。中長期では辛抱強く持続もと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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