新年相場第2弾は「米国風」から「東風」で匂い起こす銘柄=浅妻昭治

2013年1月7日 10:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<マーケットセンサー>

  年明け大発会の初競りは、シャンシャンシャンの「ご祝儀相場」を超えて一気に株式フィーバーの感を呈した。築地の中央卸売市場の初競りで青森県大間産クロマグロが、史上最高値の1億5540万円、昨年つけた高値の約3倍で競り落とされたと大々的に報道されたが、勝るとも劣らないマグニチュードである。

  米国から神風が、吹いてきて大きなお年玉が転がり込んだ結果である。1月1日夜に懸念されていた「財政の崖」を回避するための法案が、米議会上・下院で可決され、NYダウが大幅続伸し、為替レートも、1ドル=88円台まで大幅円安となり、これをバネに輸出主力株中心に買いが殺到と猪突猛進のスタートとなった。

  こうなると、新年相場早々、早くも出遅れたと焦る投資家を少なくないはずである。しかしそう入れ込んでも始まらない。大発会の活況が本物で、株式ブームの初動段階に過ぎないとすれば、ここはもう少しみやびにソロリと滑り出し、勝ち癖をつけてから本格始動してもとくに問題はない。

  そこで1首。「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 主なしとて春な忘れそ」。菅原道真公が、左遷の地・大宰府で遠く都の空を偲んで詠んだ和歌である。時節はまさにこの和歌通りに「冬来たりなば春遠からず」で、歳時記をなぞるように年明けから梅の蕾は膨らみ紅梅、白梅の咲き競う季節が近付いてくる。

  そこで2013年相場の第1弾銘柄は、米国風に舞い上がる主力輸出株としても、第2弾銘柄はこの「東風」が吹くところからスタートすることとするのも新年らしい投資スタンスとなるはずだ。東風が吹くと「匂ひ」をおこす銘柄があるのである。この場合、東風の吹き出しは、1月4日、大発会の日本取引所グループ(JPX) <8697> (東1、JQS)の東証第1部への重複上場である。

  JPXは、東京証券取引所グループと大阪証券取引所が経営統合、持株会社として今年1月1日に設立され、4日から東証第1部とジャスダック市場(スタンダード)で重複売買がスタートした。経営統合により市場自体も再編され、東証第1部、大証第1部、東証第2部、大証第2部の現物株市場は東証に集約し、デリバティブ市場は大証に集約される。この現物株市場の集約で、大きな影響を受けるのが大証1部・2部株である。

  北浜銘柄は、相場の調整期、端境期には逆行高するなど独自性は発揮してきたが、逆にいえば中央から離れたローカル銘柄であった距離感が作用したものでもあった。それが東証集約で一挙に全国区銘柄に変身、知名度のアップと株式流動性の向上が期待できるのである。なかでも株式需給的に注目されるのが、大証1部株である。

  今年7月予定の現物株市場統合で、大証1部株が、東証株価指数(TOPIX)算入が開始されれば、TOPIX連動型のファンドなどの買い需要が発生するからだ。すでに昨年の12月相場では、大納会にかけてこの需給好転を先取りして大証1部株が動意付いたが、この関連でさらに注目される6銘柄がある。いずれも昨年12月に大証第2部から大証第1部に指定替えされたばかりの銘柄だ。この指定替えの事情をつぶさにウオッチすると、まさに「東風」が吹いて、株高の「匂ひ」がプンプンとしてくるのである。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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