東芝、デジタルカメラ向けCMOSイメージセンサを発売 20メガピクセルを実現

2012年12月27日 13:32

印刷

 東芝は26日、コンパクトデジタルカメラで主流となっている1/2.3型の撮影素子サイズで業界最高解像度となる20メガピクセルを実現したBSI(裏面照射)型のCMOSイメージセンサ「TCM5115CL」を開発し、サンプル出荷を2013年1月から開始すると発表した。なお、量産時期は2013年夏の予定。

 新製品は、業界最小となる画素サイズ1.2マイクロメートルの画素を採用することで業界最高解像度となる20メガピクセルを実現した。また、東芝独自の画素設計技術とプロセス技術により、従来の16メガピクセルの製品(画素サイズ1.34マイクロメートル)と比較して飽和電子数が単位面積当たり15%改善したため、より鮮明な画像を実現する。

 また、動画撮影においてもフレームスピードを1080pモードで60フレーム/秒、720pモードで100フレーム/秒を実現している。これによりHD動画の高速撮影が可能になるとともに、よりなめらかな動画のスロー再生が実現できる。

 東芝は今後もコンパクトデジタルカメラ向けのCMOSイメージセンサの開発と販売を強化し、2015年度には市場シェア30%を目指す。

関連記事