【アナリストの眼】インテリジェントウェイブ下方修正織込み電子書籍評価へ

2012年11月26日 11:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

<業績&株価分析>

  システム開発のインテリジェントウェイブ <4847> (JQS)は、11月2日に今期(13年6月期)第1四半期(7~9月期)連結業績と、第2四半期累計(7~12月期)の利益見通しの下方修正を発表した。

  第1四半期は、売上高が前年同期比16.8%減の9.1億円、営業利益が6.13億円の赤字、経常利益が6.16億円の赤字、純利益が3.84億円の赤字だった。カードビジネスフロント業務で、ハードウェアの大幅減収に加えて、クレジットカードのオンライン決済に係るシステム開発が不採算化し、第2四半期(10~12月)発生見込みの原価引当も含めて約5億円の営業利益悪化要因となった。

  第2四半期累計については売上高を据え置き、営業利益を前回予想に対して6.1億円減額して6億円の赤字、経常利益を6.15億円減額して6億円の赤字、純利益を3.8億円減額して3.7億円の赤字とした。なお不採算プロジェクトは第2四半期中に終了見込みとしている。

  通期見通しについては前回予想を据え置き、売上高が55億円、営業利益が2億円、経常利益が2.2億円、純利益が1.4億円とし、状況が確定次第適正に開示するとしている。個別ベースの第1四半期末の受注残高は27.28億円で前期末比3.75億円増加しており、下期にはカード会社等のシステム更新案件でのハードウェア売上上積みや、大日本印刷 <7912> との連携強化などに取り組む模様だが、利益面については下振れの可能性が高いだろう。

  株価の動きを見ると、10月25日に1万8900円まで戻す場面があったが、反落後は11月2日の業績見通し下方修正も嫌気して下値模索の展開となった。9日には年初来安値となる1万6380円まで下落した。ただし足元ではやや下げ渋る展開となっている。失望売りがほぼ一巡したようだ。22日の終値1万7140円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS531円51銭で算出)は32倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間500円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万8679円92銭で算出)は0.9倍近辺となる。通期見通し下方修正の可能性が高いため今期予想連結PERは参考にならないが、その他の指標は特に割高とは言えない水準だろう。

 日足チャートで見ると、反発して25日移動平均線を目指す展開となっている。また週足チャートで見ると、26週移動平均線に押し戻されて下値を模索したが、1万7000円近辺で目先の底打ち感を強めている。業績悪化を織り込んだ形だろう。電子書籍関連の材料性も支援材料であり、一旦は反発局面が期待されそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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