OKI、ロシアのアルファ銀行に紙幣還流型ATMを納入

2012年11月14日 12:28

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アルファ銀行で使用される紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」(写真:OKI)

アルファ銀行で使用される紙幣還流型ATM「ATM-Recycler G7」(写真:OKI)[写真拡大]

 沖電気工業(OKI)は14日、ロシアの大手民間銀行のアルファ銀行に、現地パートナーのユーロピウム社を通して、複数通貨同時対応の紙幣還流型ATM(現金自動預け払い機)「ATM-Recycler G7」の納入を11月より開始したと発表した。これは、日本メーカーとして初めてのロシアの銀行への紙幣還流型ATM導入となる。

 経済成長を続けるロシアは、ATMとCD機(出金専用機)の設置台数が世界で6番目の規模(2011年OKI調査)で、今後も経済成長に伴い拡大が見込まれている。ATM・CD機の設置台数は2011年の11万台から2015年には15万台へと大きな成長が予想されている。OKIは、今回のアルファ銀行への導入実績を活かし、他の金融機関への販売活動を進め、ロシアのATM市場でシェア40%を目指す。

 現在2700台のATMを有するアルファ銀行では、ロシアにおける最高レベルの顧客サービスの提供を目指しており、自国通貨であるルーブルに加え基軸通貨であるドル・ユーロ等も含めた複数通貨の同時取扱を中心としたATMネットワークの抜本的なリニューアルを計画している。

 アルファ銀行は、2012年6月より9月まで「ATM-Recycler G7」数台の試行運用を行った結果、複数通貨を同時に扱える利点に加え、高い稼働率による信頼性、1回に最大200枚の紙幣の取り扱いが可能な顧客への利便性提供、設置のしやすいサイズ・重量のデザインと設置場所に応じて変更できるカセット構成の柔軟性、カード犯罪に対するアンチスキミング機能などを高く評価し、今回の本格導入に至った。

 なお、OKIの「ATM-Recycler G7」は、世界戦略機種として2010年より販売され、中国のATMシェアトップを獲得した実績のある機種。128金種におよぶ複数国紙幣を1台で取り扱うことができ、入金紙幣を出金に利用する紙幣還流型のATMであるため、CD機や非還流型の入出金ATMに比べて紙幣管理・運用管理の効率化に大きく貢献する。

 OKIは、2010年策定の中期経営計画の中で紙幣還流型ATMの海外展開を成長分野の1つとして位置付けており、今後も経済成長の続く新興国を中心に拡販を進め、グローバルATM市場シェア40%を目指している。

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