NEC、九州データセンターを福岡市内に設置

2012年11月12日 13:46

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 NECおよびNECフィールディングは12日、九州地域におけるサービス事業の強化を目的に、「NEC九州データセンター(NEC九州DC)」を福岡市内に開設することを決定したと発表した。同データセンターは2013年3月からサービスを開始する。

 NEC九州DCは、災害リスクの低い立地で、大地震でも大きな損傷なく運営継続が可能であり、サーバルームは2次元床免震構造を採用する。停電時に無給油で72時間給電可能な自家発電設備を有するとともに、スポットネットワーク受電方式の採用や無停電電源装置等、冗長化された電源設備を設置し、セキュリティ面でもICカードや生体認証による厳重な入退出管理を実現する最新鋭のデータセンターとなる。

 NECは、ネットワーク接続にNECの強みであるネットワーク制御技術(OpenFlowをベースとしたプログラマブルフロー)を用い、DC内ネットワークの統合管理を行うことで万一の障害にも迅速に対応ができるなど、高品質な運用サービスを実現する。また、NECグループのSEとNECフィールディングのCE(Customer Engineer:保守要員)が駐在し、連携することによる総合的なサポートを提供する。

 NECでは、各地域のパートナーと連携し、地域密着型で信頼性の高いデータセンター機能を提供する「地域データセンター」の整備を進めている。今回のNEC九州DCの設置はこうした取り組みに基づくものであり、民間企業や地方公共団体をはじめとする九州地域の顧客の多様なニーズに対してよりきめ細やかな対応を実現する。また、昨今増加している災害時のバックアップ需要などにも対応していく予定。

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