【相場熟者が答える投資相談】底値確認の住友電工、世界トップクラスの超電導技術、中期方針で

2012年10月24日 14:03

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 住友電気工業 <5802> を950円で1000株持っています。今後の見通しと対処方法を、よろしくお願いします。

  【答え】 24日(水)は25円安の857円と下げています。

  去る、13日付で日本経済新聞朝刊が「同社は電気自動車(EV)向け超電導モーターの開発に着手した。セ氏マイナス約200度で電気抵抗がゼロになる特殊な超電導線でコイルを仕上げ、ガソリン車の燃費に相当する消費電力を2~3割減らす」、20日付の同紙が「同社はドイツとロシアで電力大手が進める超電導送電事業に参画する。超電導ケーブルの基幹材料である超電導線を供給。2015年以降に商用化する計画」と相次ぎ期待材料を伝えたことから、11日につけた年初来安値775円を底に戻り歩調を強めてきました。

  足元の業績、今3月期売上高は2兆2000億円(前期比5.8%増)、営業利益は1100億円(同26.5%増)と2ケタ増益で回復が見込まれています。自動車の生産回復とエレクトロニクス化の進展でワイヤーハーネスが復調。来3月期も増収増益が観測されています。

  株価は、3月16日につけた年初来の高値1166円から10月11日に年初来の安値775円と調整し、昨年11月安値753円にほぼ並んだことで二番底を形成した感があります。10月29日から11月2日まで「Smart City Week 2012」がパシフィコ横浜で開催されますが、同社の超電導技術は世界のトップクラスで、日本や欧米などでの実証実験に使う超電導線の大半は同社が受注していることから、スマートグリッド(次世代送電網)関連銘柄として見直される可能性があります。今期予想PER10倍台・PBR0.7倍と割安感があり見直し余地もありますので、4ケタ大台回復も期待されます。保有株は中長期方針で持続。余裕があれば下押す場面で買い増しもと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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