【株式評論家の視点】シャープ、好材料に反応しなくなったときこそ株価底入れ近し

2012年10月11日 14:32

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

<銘柄の見所>

  シャープ <6753> が再び年初来安値に売り込まれる不安定な展開となっている。10日には10-12月に、亀山工場で製造する米アップル向けの高精細液晶パネルの出荷を拡大すると伝えられたが、反応は全く鈍い。

  ただ、同社の業績立ち直りの原動力と見られている中小型の液晶ディスプレイの生産増加は、確実にいい材料である。好材料に反応しなくなった時、株価は往々に底入れしているというケースが多い。歴史的な安値圏に水準を下げてきただけに、チャート上のフシは見当たらない。しかし、ここ反騰に転じた際の天井の高さに着目した個人投資家の買いが膨らんできており、それなりの値ごろ感も出てきたようだ。

  直近10月5日申し込み現在の信用残は売り535万株、買い787万株と、1.4倍台で拮抗している。逆日歩はたまに付く程度だが、もう少し頻繁に付くようになると、相場の雰囲気はがらり変わることになりそう。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【株式評論家の視点】インテージ1月安値接近もキープし底打ち感台頭、好業績見直しへ(2012/10/11)
【株式評論家の視点】任天堂株価はクリスマス人気に突入、新型機投入、空売り増で拍車(2012/10/11)
【注目のリリース】ビオフェルミン製薬が増額修正し割安感拡大(2012/10/11)
【注目のリリース】エービーシー・マートは増額・増配により割安感(2012/10/11)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事