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【アナリストの眼】調整色の曙ブレーキ、目先は下げ過ぎ、マイナス乖離拡大目立つ
【今、この銘柄】
曙ブレーキ工業 <7238> の株価が軟調展開となっている。日中関係悪化の影響などが警戒されているようだ。ただし売られ過ぎ感を強めており、反発のタイミングが近いだろう。
今期(13年3月期)連結業績の会社予想は、売上高が前期比2.0%増と小幅増収だが、営業利益が同2.2倍、経常利益が同3.3倍、純利益が30億円の黒字転換(前期は32.15億円の赤字)の見込みである。震災影響やタイ洪水影響の一巡、国内のエコカー補助金効果などで自動車生産が回復していることに加えて、北米事業の収益が合理化効果で大幅に改善する模様だ。北米の自動車市場が好調に推移していることも追い風だろう。
株価の動きを見ると、9月上旬~中旬は概ね370円~390円近辺で推移していたが、日中間の緊張が高まった9月下旬以降はほぼ一本調子に下落し、7月25日の年初来安値307円に接近する展開となった。10月3日の終値320円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS22円62銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は3%台、実績PBR(前期実績の連結BPS326円39銭で算出)は1倍近辺となり、割安感を強めている。
週足チャートで見ると、昨年11月の安値302円と今年7月の安値307円に接近しており、ほぼ底値圏だろう。また日足チャートで見ると、25日移動平均線とのマイナス乖離が10%を超え、売られ過ぎ感を強めている。エコカー補助金終了による国内自動車生産への影響、日中関係悪化による中国事業への影響などの不透明要因はあるが、業績下振れに対する警戒感をかなり織り込んだ水準と考えられる。目先的にはリバウンドの動きを強める可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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