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【アナリストの眼】下値模索のヨコレイ、水産物市況低迷だが冷蔵倉庫好調、高利回り
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冷蔵倉庫大手で食品販売事業も展開するヨコレイ(横浜冷凍) <2874> は、9月19日に今期(12年9月期)連結業績見通しについて下方修正を発表している。
修正後の売上高は前期比9.4%減、営業利益は同78.5%減、経常利益は同74.4%減、純利益は同94.0%減と大幅減収減益の模様である。冷蔵倉庫事業は貨物取扱量の増加などで好調に推移しているが、食品販売事業で輸入鮭鱒類や輸入サバの相場急落など、水産物市況の低迷がマイナス要因となった模様だ。
ただし、主力の冷蔵倉庫事業は物流センター新設なども寄与して好調な模様であり、来期(13年9月期)には、今期下方修正の主因となったチリ産鮭鱒類の売却損や在庫評価損計上の一巡などで、収益の大幅な改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、今期業績見通しの下方修正を嫌気して戻り高値圏から急反落し、6月5日の年初来安値549円に接近している。10月3日の終値561円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS1円94銭で算出)は289倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は3%台、実績PBR(前期実績の連結BPS1085円92銭で算出)は0.5倍近辺となる。
週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで一気に安値圏に回帰した形である。当面は下値固めが必要だろう。ただし日足チャートで見ると25日移動平均線との乖離が拡大している。業績見通し下方修正を嫌気した売りはほぼ一巡したと考えられ、目先的には底値圏からリバウンドの可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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