OKI、プリント配線板事業の新会社を設立 田中貴金属からの譲渡完了

2012年10月2日 13:09

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 沖電気工業(OKI)は2日、田中貴金属工業がプリント配線板事業を分社し、設立した「OKI田中サーキット株式会社」(山形県鶴岡市)の株式80%相当の譲渡を受け、10月1日よりOKIグループの新拠点として事業を開始したと発表した。これにより、田中貴金属からのプリント配線板事業の譲渡が完了したことになる。

 OKIは、2010年度策定の中期経営計画の中で、高度な生産技術と品質保証力を活かしたハイエンド型EMS(生産受託)事業を成長分野の1つとして位置付けている。OKIのプリント配線板事業は1965年からはじまり、世界初の80層基板製造を実現するなど、優れた技術力による大型・高多層基板で高い評価を受けている。

 今後OKIは、新会社を加えることでプリント配線板の生産能力を50%増強する。さらに生産改革を進めることで生産量倍増を図り、ハイエンド製品向けプリント配線板事業の国内シェアを拡大するとともに、プリント配線板から最終製品組立までの一貫受託生産も拡大し、EMS事業売上で2015年度に500億円を目指す。

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