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【編集長の視点】森下仁丹、調整十分の割安バイオ株、ザクロとカプセル技術に評価
<銘柄ウオッチ>
森下仁丹 <4524> (東2)は、年初来高値419円から値幅で20%、値ごろで3カ月調整してきたが、調整十分で割安バイオ株として逆行高を演じる可能性が強まってきた。独自のカプセル技術や異色のバイオ素材「ザクロ」をテコに新薬、環境製品の開発が続いているためだ。
同社株は、9月24日前場取引時間中に「ザクロ」の抗糖化機能の商品化開発が、農林水産省の「環境技術革命プロジェクト」に採択されたと発表したが、株価は、24日、25日と小幅続伸と限定的な反応にとどまった。これは明らかに評価不足で、この開示情報をもう一段つまびらかにリサーチする必要がある。
今回の商品化開発は、「ザクロ」に含まれるポリフェノールに抗糖化機能を見出して特許を出願、肌の老化予防などにつながるとして有用性研究を進めてきたが、今年9月から2013年3月末までを開発期間に商品化、日本国内での「ザクロ」の産地化・商業化を目指す。
同社の新素材・新技術開発はこれにとどまらない。今年4月には、「サラシア属植物」を用いて中国で初の糖尿病患者向けに血糖値上昇抑制素材を開発し、5月には、同社独自のカプセル技術を応用した子宮頸がんワクチンの共同研究に着地し、7月にはシロアリ駆除カプセル、8月にレアアース・レアメタル回収カプセルの開発が、いずれも経済産業省の補助金事業に採択されている。
業績も好調に推移、今3月期通期純利益は、主力の「ビフィーナ」の寄与などから、4億5000万円(前期比8%増)と続伸を予想している。
株価は、子宮頸がんワクチン開発で年初来安値298円から同高値419円まで買い進まれ、各技術開発プロジェクトが関係省庁の補助金事業に採択されるたびに上ぶれたが、今期第1四半期業績が、新規分野の研究開発投資などを要因に小幅赤字となったことで333円と下ぶれた。急進幅の3分の2押し水準の下値固めは最終局面となっており、PER15倍台、PBR0.9倍の割安修正に再発進しよう。(本紙・編集長浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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