【アナリストの眼】インフォマート、中期成長期待で株価強調展開、足元も上ブレ期待

2012年9月19日 09:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  フード業界向けに企業間電子商取引サービスを展開するインフォマート <2492> (東マ)は、株価が強基調の展開となっている。利用企業数が増加基調であり、今期(12年12月期)通期業績上振れの可能性に加えて、中期的な成長期待も支援材料だろう。

  企業間電子商取引のプラットフォーム「FOODS info Mart」の利用企業数は、第2四半期末(6月末)時点で2万8317社となり、第1四半期末(3月末)に比べて1538社(5.75%)増加した。前年同期との比較では4589社(19.34%)の増加となる。主力のASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)受発注システムの利用拡大が牽引する形で増加基調である。

  今期(12年12月期)連結業績見通しについての会社予想は、売上高が前期比16.5%増の38億71百万円、営業利益が同12.5%減の5億68百万円、経常利益が同13.3%減の5億59百万円、純利益が同9.3%減の3億27百万円としている。次世代プラットフォーム関連のソフトウェア償却費が、償却期間変更に伴って一時的に増加するため減益見込みとしている。ただし第2四半期累計(1~6月)は増収増益となり、通期会社予想に対する進捗率は売上高が46.4%、営業利益が58.3%、経常利益が58.7%、純利益が55.1%と高水準である。通期上振れの可能性もあるだろう。

  足元の株価の動きを見ると、強基調の展開で9月14日には19万9000円まで上昇して20万円台に迫った。18日の終値19万5300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS8900円00銭で算出)は21~22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5850円で算出)は3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS7万2439円09銭で算出)は2.7倍近辺となる。

  9月中旬に連日で年初来高値を更新したこともあり、目先的には調整も必要だが、週足チャートで見ると下値を切り上げながら18万円近辺の上値フシを突破した形である。長期上昇トレンドに突入した可能性があり、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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