【アナリストの眼】JSP、日米での自動車関連好調を評価、株価反転場面近い

2012年9月7日 09:42

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

【今、この銘柄】

  樹脂発砲製品のJSP <7942> は、押出事業(産業用包材、食品用包材、広告用ディスプレー材、住宅用断熱材など)と、ビーズ事業(自動車部品、輸送用通い函、家電製品用緩衝材など)を展開している。バンパー材や内装材などビーズ事業の自動車関連が日米で好調な模様であり、好業績見通しを評価したい。

  今期(13年3月期)連結業績の会社予想は、売上高が前期比3.9%増の970億円、営業利益が同13.3%増の60億円、経常利益が同10.2%増の61億円、純利益が同29.0%増の40億円の増収増益見込みとしている。押出事業は震災特需の一巡などでやや低調だが、ビーズ事業で自動車関連の好調が全体を牽引する模様だ。配当は年間30円(第2四半期末15円、期末15円)の予想としている。第1四半期(4~6月期)は自動車関連が牽引して前年同期比6.9%増収、同8.5%営業増益と好調だった。通期会社予想に対する進捗率も、売上高が24.7%、営業利益が24.6%、経常利益が24.9%、純利益が26.4%と順調な水準である。

  株価の動きを見ると、8月21日に戻り高値となる1207円を付けたが、反落して9月5日の1112円まで調整する展開となった。特に悪材料は見当たらず市場全体の地合い悪化に引きずられた形だろう。6日の終値1118円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS134円16銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回りは2%台半ば、実績PBR(前期実績の連結BPS1499円89銭で算出)は0.7倍台となる。

  日足チャートで見ると、25日移動平均線を割り込んで調整局面のようだ。しかし週足チャートで見ると、5月31日の年初来安値980円をボトムとして下値を切り上げている。9月5日の1112円で短期調整が完了し、反転のタイミングだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【注目のリリース】都市型挙式のエスクリが上期の予想を増額修正(2012/09/07)
【今日のチャートワンポイント:日足】日経平均、トレイダーズ、ユニバーサルソリュなど(2012/09/06)
急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事