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「小さく産んで大きく育てる」IPO株投資のシンボル株!カルビーは連日の上場来高値=浅妻昭治
カルビー<2229>(東1)は28日、90円高の5990円と続伸して始まり、連日の上場来高値更新となっている。[写真拡大]
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
カルビー <2229> は28日、90円高の5990円と続伸して始まり、連日の上場来高値更新となっている。
今年7月31日の今3月期第1四半期(1Q)決算開示時に、今期第2四半期(2Q)累計業績を上方修正するなど業績がV字回復を鮮明化、売り方の買い戻し先行で内需株買いが増勢となっているもので、「小さく産んで大きく育てる」を極意とするIPO(新規株式公開)株投資を体現するシンボル株となっている。
同社株は、東日本大震災が発生した昨年3月11日当日に公開価格2100円で東証第1部に直接上場され、逆境下でのIPOとなった。
株価は、初値を公開価格と同値の2100円でつけたものの、2000円まで下げるなど逆風を受けた。株価以上に影響を受けたのは業績で、大震災直後に発表した前々期業績は、工場の被災、震災損失でIPO時予想を下方修正して着地、前期業績も、1Q・2Q業績と定番商品の販売中止の影響が続いて2ケタ減益ペースで推移した。
これに対して今期業績は、1Q業績からV字回復して2Q累計業績を上方修正、純利益は、期初予想の27億5000万円を36億5000万円(前年同期比2.0倍)へ引き上げた。
3月通期業績は期初予想を据え置いたが、純利益は、75億円(前期比5%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。
株価は、上場来高値更新で公開価格比2.8倍と大化けしており、IPO時に果敢に買い向かった投資家が報われる好パフォーマンスとなった。投資採算的には割高だが、売り長で逆日歩のつく信用好需給主導で上値挑戦が続きそうだ。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
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