【銘柄診断】三井金属は悪材料の織り込みを終える、来期以降は増益路線が定着へ

2012年8月27日 21:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  三井金属 <5706> は7月25日に145円の安値を示現、そこから少し上向きの気配を強めてきた。

  今3月期の第1四半期の決算は営業利益が25億3000万円と前年同期比67%の大幅減少に見舞われた。機能材料、自動車機器事業の伸長により小幅な増収となったが、亜鉛価格の下落で金属・資源事業が赤字となり、レアメタル価格の下落に伴う在庫要因により機能材料、素材関連事業の採算が悪化したことなどが響いた。

  つれて9月中間決算の営業利益を従来の70億円から48億円(前年同期132億円)に引き下げた。後半については見通し難として、通期については中間決算分の分をそのまま減額し、営業利益159億円と前年度期比23%減へ修正した。

  しかし、減益は今期で終了する見込み。同社の収益の牽引役は機能材料事業と電子材料事業。機能材料事業では、自動車排ガス用触媒が中国、インドでの伸長に加え、新工場の操業によりインドネシアでの拡販が見込まれる。

  また、電池材料も生産能力を増強している車載向けリチウムイオン電池用部材が収益増に貢献する見通しだ。電子材料事業ではスマートフォンなどの高機能情報端末用として極薄銅箔の販売は堅調な推移が続くとみている。このため来2014年3月期以降は増益路線に乗る見通しだ。減額発表を受け目標価格が引下げられるなど、当面の悪材料は吸収している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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