【アナリストの眼】株価上昇トレンドへ回帰見込める稲葉製作、次期も増収増益

2012年8月24日 14:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

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  鋼製物置とオフィス家具の稲葉製作所 <3421> の株価は、目先的には調整局面のようだ。ただし来期(13年7月期)の好業績見通しが確認できれば、上昇トレンドへの回帰が期待されるだろう。

  12年7月期通期連結業績についての会社予想は、鋼製物置の増収効果を主因として3月5日に売上高、利益ともに増額修正し、売上高が前期比5.2%増の278億円、営業利益が同45.5%増の7億円、経常利益が同26.5%増の9億円、純利益が同2.1倍の3.7億円の増収増益見込みとしている。

  通期会社予想に対する第3四半期累計(11年8月~12年4月)の進捗率は、売上高が76.3%、営業利益が49.9%、経常利益が55.5%、純利益が29.2%となり、オフィス家具の減損損失などの影響で純利益の進捗率は低水準だったが、主力の鋼製物置の売上は、震災復興需要や防災意識の高まりなどを背景として好調な模様である。

  来期(13年7月期)についても増収増益が期待されるだろう。鋼製物置の需要は引き続き好調に推移することが予想され、オフィス家具についても、東京都心での新規オフィスビル供給増加と、それに伴う企業の移転需要などを背景として、需要が回復傾向を強めることが予想される。鋼材価格が安定していることもプラス要因だろう。

  株価の動きを見ると、7月5日に年初来高値となる1118円を付けたが、反落して8月3日には直近安値となる961円を付ける場面があった。その後一旦は反発して1000円台を回復したが、足元ではやや弱含みの展開となっている。23日の終値1005円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS21円79銭で算出)が46倍近辺、今期予想配当(年間16円)利回りが1%台半ば、実績PBR(前期実績の連結BPS1874円17銭で算出)が0.5倍台となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを圧迫する形になった。移動平均線の回復がポイントになるが、今期予想連結PERに割安感がないだけに、目先的には調整局面となりそうだ。ただし13年7月期の好業績見通しが確認できれば、上昇トレンドへ回帰する可能性が高まるだろう(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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