盆休み、消費税後を睨む展開=犬丸正寛の相場展望

2012年8月10日 16:27

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

来週(13~17日)は、『盆休みの閑散・個別物色の相場』となりそうだ。政治も盆休みに入る。とくに、政治生命を賭けると言ってきた野田佳彦総理は消費税増税を成立させた。

来週(13~17日)は、『盆休みの閑散・個別物色の相場』となりそうだ。政治も盆休みに入る。とくに、政治生命を賭けると言ってきた野田佳彦総理は消費税増税を成立させた。[写真拡大]

★消費税成立で外国人の見直し買いも期待

  来週(13~17日)は、『盆休みの閑散・個別物色の相場』となりそうだ。政治も盆休みに入る。

  とくに、政治生命を賭けると言ってきた野田佳彦総理は消費税増税を成立させた。いろいろ批判はあるものの、数少ない「有言実行」型の政治家としての評価はされるだろう。問題は、昔の日本のような年貢を取り立てるだけで代官だけが好い思いということではいけない。これからは、農民がヤル気になる政策が求められる。

  経済を伸ばし、若い人の失業をなくす政策が急ぎ求められる。誰がやっても難しい消費税増税の大仕事を成し遂げたのだから、経済成長を任せることのできる新しい人にバトンタッチすることも重要だ。

  マーケットは盆休みの間に「日本株式会社」の次の展開を睨らむものとみられる。とくに、消費税上げによって国の財政悪化にひとまずブレーキのかかることから外国人投資家の見直し買いも予想されるのではないか。今回のオリンピックで多くのメダルを獲得した日本の底力も改めて注目されたはず。

  マーケットの内部要因では、日経平均が9日(木)に9004円と9000円台を回復し、ひとまず目先の達成感がある。一部には、このまま1万円を期待する声もある。しかし、4~6月期決算の不振が伝えられる中、企業業績面から1万円を目指すのは難しいだろう。やはり、「消費税後の日本経済」を見極めたい気持ちは強い。

  当面は9000円を挟んだモミ合いが予想され、業績見通しの良い銘柄への物色が展開されるものとみられる。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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