住友ゴムは5連騰、業績上方修正ラッシュのタイヤ株は形状通りに高回転期待も=浅妻昭治

2012年8月10日 10:23

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

住友ゴム工業<5110>(東1)は10日、13円高の1006円と5日続伸して始まっている。前日9日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計決算の開示とともに、今年5月9日に上方修正した12月通期業績の2回目の上方修正を発表。

住友ゴム工業<5110>(東1)は10日、13円高の1006円と5日続伸して始まっている。前日9日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計決算の開示とともに、今年5月9日に上方修正した12月通期業績の2回目の上方修正を発表。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  住友ゴム工業 <5110> は10日、13円高の1006円と5日続伸して始まっている。前日9日大引け後に今12月期第2四半期(2Q)累計決算の開示とともに、今年5月9日に上方修正した12月通期業績の2回目の上方修正を発表、5月の前回上方修正時は株価が下落したが、今回は、同業他社のブリヂストン <5108> が、上方修正し株価も好感高したあとのラッシュとなっているだけに、きょう10日決算発表予定の横浜ゴム <5101> も含めて、タイヤの形状よろしく買いが高回転する期待を高めている。

  住友ゴムの12月期業績は、5月の増額値より売り上げを50億円、経常利益を30億円、純利益を10億円それぞれ引き上げ、純利益は、320億円(前期比12%増)と連続過去最高更新の更新幅を拡大する。

  2Q累計利益が、原材料価格の変動などにより、5月の増額値をそれぞれ経常利益で33億2300万円、純利益で14億2200万円上回って着地しており、2Q累計業績を踏まえて再上方修正した。

  株価は、5月の上方修正時はなお利益が市場コンセンサスを下回っており、円高進行、世界同時株安も響いて年初来安値にあと1円と迫る897円まで大きく下げ、足元はこの安値から100円幅の底上げをしたところである。市場コンセンサスは、5月当時よりハードルを上げており、今回の再上方修正値もこれに未達となるが、タイヤ株の相次ぐ業績上方修正がサポートした展開となっている。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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