GMOクリックホールディングスがFXプライム株をTOB、子会社化へ

2012年8月1日 19:09

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 GMOインターネットは1日、完全子会社であるGMOクリックホールディングスが、外国為替証拠金取引(FX)事業を展開するFXプライムの普通株式を公開買付け(TOB)により取得し、同社を子会社化すると発表した。なお、FXプライムは、本日開催した同社の取締役会において、全ての取締役の全員一致で、同公開買付けに賛同の意見を表明することを決議している。

 買付け価格は普通株式1株につき410円。買付け予定数は809万9,910株で、下限は456万8,500株。買付け総額は約33億円となる見込み。買付け期間は8月2日から9月12日までの30営業日。

 GMOクリックホールディングス傘下のGMOクリック証券は、一般投資家を対象として有価証券取引やFX等の金融商品取引サービスをオンラインを中心として提供している。一方、FXプライムは、2003年9月、伊藤忠商事の100%出資で設立され、同年12月にインターネットを通じたFX事業を開始している。その後、2008年9月にジャスダック証券取引所(現JASDAQ)に株式を上場し、上場会社としてのブランドや信用力、システムの安定性等を武器に、堅実な経営を実践してきた。

 今回、GMOクリックホールディングスが公開買付けにより、FXプライムを連結子会社とすることを決議した背景には、現状において、業者間における取引条件の競争が厳しさを増しており、今後もこの傾向は続いていくことが予想されるため、新規顧客の獲得に当たっては、取引条件といった定量的な要素に加え、ブランドや信用力といった定性的な要素も充実させていくことが必要との考えがある。

 GMOクリックホールディングスが、FXプライムを連結子会社とすることにより、FXプライムが有する上場企業としてのブランドや信用力、システムの安定性、及びGMOクリックホールディングスグループが有する取引条件面での競争優位性といった両社の強みを活かすことで、両社の顧客基盤の充実及び収益性の向上を実現し、継続的な企業価値向上に貢献できるものと、GMOインターネットは考えている。加えて、GMOクリックホールディングスグループの収益向上が完全親会社であるGMOインターネットの連結業績にも貢献するものと考えているという。

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