リコー、国内における画像機器の設計・生産機能を新会社2社に集約

2012年7月31日 19:18

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 リコーは31日、日本国内における設計機能および生産機能を見直し、再編することを決定したと発表した。具体的には、現在生産関連会社にて行っている画像機器の設計・生産機能およびリコーの同機能の一部について、2013年4月を目処に設立する設計・生産それぞれを統合した新会社2社に集約する。なお、新会社設立までのプロセス、名称など詳細については、今後早急に検討し、決定しだい速やかに公表するとしている。

 今回の再編は、リコーグループとして画像機器の設計・生産機能の強化を狙ったものであり、顧客に新しい価値を提供する製品・サービスを創出し続けることと、グローバルな競争に勝てるもの作りの力の獲得、競合を凌駕する低コスト設計・生産力の確立の同時実現を目指すもの。

 具体的には、設計機能については、東北リコー、リコーユニテクノ、リコーエレメックスの各社が持つ設計機能およびリコーの設計機能の一部を新会社へ移管し、会社・組織の垣根を取り払った開発体制と仕組みを構築することで、設計効率と開発力の最大化を目指す。これにより、基盤事業領域においては更なる開発生産性の追求、低コスト技術力の向上、顧客対応力の強化を行う。合わせて、新規事業領域や成長・強化領域にリソースを投入できる体制の構築も加速する。

 生産機能については、東北リコー、リコープリンティングシステムズ、リコーユニテクノの各社が持つ生産機能およびリコーの生産機能の一部を新会社へ移管することで、リコーグループ全体の経営資源を有効に活用できる体制に組み替える。新会社については、製品にとどまらず、キーパーツ、新規事業領域などの次世代へ向けた技術開発強化にも貢献する先端的製造会社として、リコーグループの製造技術をワールドワイドで伝承、継承し、発展させる人材育成と総合力強化を目指す。

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