【銘柄診断】アンリツは需要好調で５割増産へ動く、好業績取り込みの動き強まる

　　アンリツ <6754> が着実な戻り波動を描いている。ソフトバンクの活況からスマートフォン関連株の人気の輪が広がりを見せており、その動きも波及しつつある。

　　同社はスマートフォンなどの携帯電話が正確に稼働するかを工場の製造過程で調べる計測器や、基地局からの電波が正しく出ているか、電波の届かないところはあるかを調べる計測機などを手掛けている。そうした需要増を背景に、今２０１３年３月期に４０億円を投じ、福島県郡山市で携帯電話端末の製造・開発用計測装置を５割増産する予定で、同社の好環境を端的に示す動きである。

　　世界シェアが約５０％と圧倒的な強みを持つ携帯電話の次世代規格ＬＴＥ対応端末開発向けが売上げを伸ばし、基地局向けも好調に推移していることなどから、今３月期も営業利益１５５億円と前期比７％増益が見込まれている。この見通しについては増額修正を想定するアナリストが多く、好業績取り込みの動きが次第に強まりそう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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