伊藤忠、英アパレル製造・卸ブラムホープ社を買収

2012年7月19日 14:41

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伊藤忠商事は19日、英国大手アパレル製造・卸業ブラムホープ・グループ・ホールディングスの100%株式を取得することで合意したと発表した。写真はブラムホープ社のカンボジア工場。

伊藤忠商事は19日、英国大手アパレル製造・卸業ブラムホープ・グループ・ホールディングスの100%株式を取得することで合意したと発表した。写真はブラムホープ社のカンボジア工場。[写真拡大]

 伊藤忠商事は19日、英国大手アパレル製造・卸業ブラムホープ・グループ・ホールディングス(Bramhope Group Holdings)の100%株式を取得することで合意したと発表した。ブラムホープの主力販売先である英小売大手とのビジネス拡大などを狙う。

 同社によると、ブラムホープは、2000年設立のアパレル企業で、英国屈指の小売企業であるMarks & Spencerを主力販売先とし、同社のアパレル仕入れにおいてトップランクの高いシェアを誇る。2012年3月期の売上高は1億1,600万ポンド(約145億円)。

 取扱い品目は、レディスインナーウェア、メンズシャツを中心に、パンティストッキング、ランジェリーなど幅広く、欧州経済危機の厳しい環境下でも的確な商品企画と価格訴求によって、順調に業績を伸ばしているという。

 伊藤忠は、Marks&Spencerとのビジネスの拡大、中国以外のアジアにおける新たな生産拠点の獲得など様々なシナジー効果を期待し、今回の株式買収に至ったとしている。

 伊藤忠は今後、ブラムホープの企画・生産プラットフォームをフル活用し、伊藤忠欧州会社を通じて、欧州の有力小売各社に対する繊維製品の販売を戦略的に加速していく計画。また、品質と価格競争力に優れたブラムホープの生産背景をアセアンにおける重要生産基地の一角に位置づけ、日本を含む世界に向けて、同社の企業価値向上とビジネスの拡充に努めていくとしている。

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