【銘柄診断】高島屋は脱百貨店の態勢作りが進む、日証金では散発的に逆日歩が発生

2012年7月18日 12:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  高島屋 <8233> は上昇第一ラウンド後の調整に入っているが、それも終了間近のニュアンスとなってきた。

  今2013年2月期の第1四半期の業績は営業利益58億8400万円と前年同期比68%の大幅増益を確保した。主力の百貨店で昨年の震災による買い控えの反動に加え、宝飾品や特選衣料雑貨などの売上が堅調に推移。

  また、クールビズ関連衣料の販売も好調で、関東地方の店舗を中心に前年実績を上回ったことなどが好業績の要因。好決算の発表をきっかけに株価は一気の反転相場に向かったが、震災の反動がなくなった6月の国内百貨店売上高は、猛暑だった前年のハードルが高く低調に推移。

  続く7月もセール分散化の影響や猛暑の反動で序盤は大きく落ち込んでいる模様で、そこらあたりが調整入りの要因となった。しかし、6月に衣料雑貨のネット通販サイトを運営する「セレクトスクエア」を買収、ネット通販の売上げを前期の49億円から早期に100億円へ引き上げる計画だ。

  若年層の百貨店離れや消費増税といった逆風下で、国内百貨店に過度に依存しない収益構造の構築が進捗していることは大きな評価材料だ。

  なお、直近の信用の取組みは売り48万株、買い29万株と大幅売り長。日証金では散発的に逆日歩が発生しており、先高を支援する要素として注目したい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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