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東京製鐵は連日の安値、3年来の業績下ぶれトレンド変わらず1Q純益が赤字転落=浅妻昭治
東京製鐵<5423>(東1)は17日、52円安の366円と売られて10営業日続落し、連日の年初来安値更新となっている。[写真拡大]
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
東京製鐵 <5423> は17日、52円安の366円と売られて10営業日続落し、連日の年初来安値更新となっている。前週末13日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)の利益が大幅に悪化すると発表、この3年来の業績下方修正・赤字継続推移は変わらないとしてリスク回避売りが増勢となっている。
1Q業績は、国内外で鉄鋼製品市況の下落が顕著となり、同社の製品出荷価格が当初予想を下回り、製品販売数量も伸び悩み、さらに製品市況下落を受けて、6月末に同社販売価格を全面的に値下げしたことから1Q末に25億円強の在庫評価損が発生することから大きく悪化する。売り上げが454億6200万円(前年同期比3%減)、営業利益、経常利益、純利益とも60億円程度の赤字(前年同期の純利益は2億5700万円の黒字)と予想した。
同社は、期初に今期第2四半期(2Q)累計の利益を10億円の赤字と連続の水面下推移を見込んだが、1Qではこれを下回っており、2Q累計・3月通期業績は修正を余儀なくされ、この見通しは7月20日予定の1Q決算開示時に公表するとしている。
同社の業績は、前々期2011年3月期は、原料の鉄スクラップ価格の上昇などを要因に下方修正が続き、前2012年3月期業績は、製品価格下落などを要因に四半期決算発表のたびに下方修正しており、今期に入ってもなおこの業績下ぶれトレンドは変わらない。
株価は、前期業績の3回目の下方修正で下ぶれ、アク抜け感に全般相場の反騰も加わり年初来高値749円までリバウンドしたものの、前期赤字幅が再下方修正値を下ぶれて赤字幅を悪化させ、今期配当の連続減配を見込んだことで安値追いとなった。なお下値模索が続こう。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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