【銘柄診断】日立建機は好材料出尽くしムードだが、株価の底入れシグナルに注目

2012年7月15日 13:06

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日立建機 <6305> が整理色を拭えないでいる。今2013年3月期について、第1四半期の営業利益は前年同期比22%増の100億円前後になった模様だとの観測が流れたが、発表後の株価は好感するどころか、好材料出尽くしムードを助長して大幅安に売られる結果となった。

  公共工事の減少で中国販売は大幅に減ったが、日本、米州など中国以外の販売好調で補い、超大型の油圧ショベルなど鉱山機械の販売も伸びたことが要因。しかし、これまでアナリスト筋には中国向けのダウンで今3月期業績下振れ懸念を指摘する声が強かったことで、市場の反応は後ろ向きの姿勢が変わることはなかった。

  ただ、経験則的には株価が好材料を受け付けなくなった時、株価は往々にして底入れになるもの。古い知識が頭の中を占め、新しい流れをなかなか受け入れようとしないため、株価は実態を下回って下げる。

  そういうこともあってか、直近7月6日申し込み現在の取組みは売り225万株、買い311万株と拮抗、日証金では連日の株不足状態となっている。逆日歩が発生するようだと株価出直りのきっかけになる可能性もある。需給がリードする戻りとなる可能性もありそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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