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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】前週に比べてユーロ売り・円買いやや優勢の1週間
【外国為替市場フラッシュ:7月9日~13日のユーロ・円相場】
■1ユーロ=96円40銭台~98円10銭台で推移
7月9日~13日のユーロ・円相場については、概ね1ユーロ=96円40銭台~98円10銭台のレンジで推移した。週末13日の海外市場で、終盤は1ユーロ=97円00銭近辺だった。
今週は、9日の中国6月CPI、ユーロ圏財務相会合、10日の中国6月貿易統計、EU財務相理事会、11日のFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨(6月19日~20日開催分)公表、11日~12日の日銀金融政策決定会合、そして13日の中国4~6月GDPと重要イベントが続いた。
このため様子見ムードを強める場面もあったが、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が根強いうえに、世界的な景気減速に対する警戒感も強まり、前週に比べてユーロ売り・円買いがやや優勢の1週間となった。ユーロは対ドルでも売られ、約2年ぶりとなる1ユーロ=1.216ドル台まで下落する場面があった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末6日の海外市場では1ユーロ=97円60銭台に円が上昇した。スペインとイタリアの10年債利回りが上昇したためユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=97円90銭近辺だった。
この流れを受けて週初9日の東京市場では、概ね1ユーロ=97円50銭近辺~98円00銭近辺で推移した。ユーロ売りの動きは朝方で一巡し、その後はユーロ買い戻しの動きも見られた。日本の低調な経済指標やユーロ圏財務相会合への期待感がユーロ買い・円売りにつながった。終盤は1ユーロ=97円90銭台だった。9日の海外市場では概ね1ユーロ=97円70銭台~98円10銭台で推移した。スペイン10年債利回りが7%台に上昇したためユーロ売り優勢の場面もあったが、その後はユーロが買い戻された。ユーロ圏財務相会合の結果待ちとなり様子見ムードの強い展開だった。終盤は1ユーロ=98円00銭近辺だった。
10日の東京市場では概ね1ユーロ=97円30銭台~98円00銭台で推移した。午後になるとリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢となった。終盤は1ユーロ=97円40銭近辺だった。10日の海外市場では概ね1ユーロ=97円20銭台~80銭台で推移した。スペイン銀行セクター救済策承認やスペイン10年債利回り低下でユーロ売り一服の場面もあったが、ドイツ憲法裁判所での審理を巡る不透明感でユーロ売りが優勢になった。終盤は1ユーロ=97円30銭近辺だった。
11日の東京市場では、概ね1ユーロ=97円10銭台~30銭台で推移した。FOMC議事要旨公表や日銀金融政策決定会合の結果発表を控えていたため小動きだった。終盤は1ユーロ=97円30銭近辺だった。11日の海外市場では概ね1ユーロ=97円00銭台~70銭台で推移した。米国の量的緩和策第3弾(QE3)への期待感が後退し、ユーロ・ドル相場ではユーロ売りが優勢だった。しかしユーロ・円相場では、スペインの新たな歳出削減策発表などでユーロ買い・円売りが優勢になった。終盤は1ユーロ=97円60銭近辺だった。
12日の東京市場では概ね1ユーロ=96円70銭台~97円60銭台で推移した。日銀金融政策決定会合の結果に関する一部メディアの報道を受けて、一時的に円が急落する場面があった。その後はモミ合う展開となり、欧州の時間帯が接近するとユーロ売り・円買いが優勢となった。終盤は1ユーロ=96円80銭近辺だった。12日の海外市場では概ね1ユーロ=96円40銭台~80銭台で推移した。スペインとイタリアの10年債利回り上昇が弱材料視されてユーロ売りが優勢となった。ユーロ・ドル相場では約2年ぶりに1ユーロ=1.216ドル台までユーロが下落した。終盤は1ユーロ=96円80銭近辺だった。
13日の東京市場では、概ね1ユーロ=96円60銭台~90銭台で推移した。格付け会社ムーディーズによるイタリア国債格付け引き下げや、中国4~6月期GDPに対しての反応は限定的で、概ね小動きだった。終盤は1ユーロ=96円70銭台だった。13日の海外市場では概ね1ユーロ=96円40銭台~97円00銭台で推移した。概ね小動きの展開だったが、イタリア3年債入札が順調だったことや株式市場が大幅上昇したことを受けて、ユーロ買い戻しがやや優勢だった。終盤は1ユーロ=97円00銭近辺だった。
ユーロ・円相場に関しては、ギリシャ問題やスペイン問題に対する警戒感が根強い状況に大きな変化はなく、ユーロ圏の景気減速に対する警戒感も強めている。
今週はリスク回避のユーロ売りが優勢の流れとなり、前週に比べてやや円高方向に傾いた。5日のECB理事会、6日の米6月雇用統計、11日~12日の日銀金融政策決定会合、13日の中国4~6月期GDPなど主要国・地域で重要イベントが続き、その間には5日の中国とECB、11日のブラジル、12日の韓国と利下げが相次いだが、結果的には世界的な景気減速に対する警戒感を強める形となった。この後は7月末まで重要イベントの谷間となるが、引き続きスペインやイタリアの国債利回り動向や、主要国・地域の政策対応が焦点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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