【注目の決算発表】内田洋行は3Q純益が連続赤字も悪材料出尽くし感も強めもみ合い

2012年5月31日 14:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  内田洋行 <8057> は31日、1円安の223円と続落したあと、2円高の226円と戻し、1月4日につけた年初来安値211円を前にもみ合いを続けている。前日30日大引け後に今7月期第3四半期(3Q)決算を発表、純利益が連続赤字と水面下で着地したが、経常利益が黒字転換したこともあって悪材料出尽くし感を強め、安値水準で下値抵抗力を発揮している。

  3Q業績は、売り上げが前年同期比2%増と増収転換し、経常利益が2億7700万円(前年同期は10億円の赤字)と黒字転換したが、純利益が3億7200万円の赤字(同15億1700万円の赤字)と水面下推移が続いた。

  公共関連事業分野で小中高等学校、大学向け教育用ICTシステムの売り上げが、首都圏、東日本を中心に拡大し、情報関連事業分野で大手企業向けのソフトウェアライセンス販売が拡大し、中堅・中小企業や福祉施設向けのソリューションビジネスも堅調に推移したが、純利益は、税制改正による繰延税金資産取り崩しの影響で水面下の推移が続いた。

  7月通期業績は今年2月の下方修正値を据え置き、経常利益は6億円(前期は15億600万円の赤字)、純利益は収支トントン(同21億6000万円の赤字)と回復を見込んでいる。

  株価は、今年2月の今期業績の下方修正に第2四半期累計業績の連続赤字が続いて年初来安値追いとなった。PER評価では投資採算圏外となるが、PBRは0.3倍と底値圏も示唆しており、底上げ展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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