【銘柄診断】クラレは米モノソル社買収を評価も続伸のあともみ合い

2012年5月23日 10:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  クラレ <3405> は23日、8円高の1056円と続伸し、5月21日につけた年初来安値1035円から底上げしている。ただ高寄りのあと6円安と売られもみ合いに変わっている。

  前日22日大引け後に米国のポリビニルアルコール(ポバール)フィルム製造・販売メーカーのモノソル社(インディアナ州)の買収を発表、ポバールフィルムでグローバルリーダーとなることを評価して下げ過ぎ訂正買いが増勢となったが、利益確定売りも交錯している。

  モノソル社は、洗剤、農薬、染料などの個包装、人工大理石離型用などの産業用ポバールフィルムでリーディングカンパニーの位置にあり、買収によってクラレが世界シェア80%を握る液晶ディスプレイの基幹部材の偏光フィルム向けの光学分野だけでなく、広範な産業分野で日本、米国、欧州、アジア拠点と有機的に連携し「酢ビ・ポバール系事業」の世界市場での拡大、強化を加速させる。

  株価は、前3月業績の下方修正・増益率縮小から今期業績の連続最高純益更新を予想したが、欧州金融危機再燃・円高進行でリスク回避売りが先行して年初来安値まで売られた。PERは10倍台、PBRは1倍ソコソコと下げ過ぎであり、下値からは再度の底上げを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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