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【株式市況を検証】重要イベントやGWを控えて様子見ムード継続
【株式市場フラッシュ(4月23日~27日の日本株式市場)】
★日経平均株価、TOPIXともに4週連続の下落
4月23日~27日の株式市場は、週間ベースで日経平均株価が40円47銭(0.43%)下落、TOPIXは7.67ポイント(0.95%)下落し、いずれも4週連続の下落となった。
なお月間ベースで見ると4月末は3月末に比べて、日経平均株価が562円67銭(5.58%)下落、TOPIXが50.08ポイント(5.87%)下落し、いずれも5カ月ぶりの下落となった。
日経平均株価、TOPIXともに、週前半の23日と24日は重要イベントを控えて様子見ムードが強く、やや軟調な展開だった。25日と26日は、米FOMC(連邦公開市場委員会)通過後の米国株式市場の上昇が支援材料となり、堅調な展開だった。
そして週末の27日は、注目された日銀金融政策決定会合での追加緩和が伝わった直後に乱高下したが、結局は為替が円高方向に傾いたこともあり、材料出尽くしの売りが優勢になった。
主要企業の12年3月期決算発表も本格化した。次期の13年3月期について企業が慎重な見通しを公表するのは通常どおりだが、意外感はなくても失望感と称して売り叩く動きも恒例の光景だった。
また東証1部市場の売買代金は23日、24日、25日が1兆円割れと低水準だった。GW(ゴールデン・ウイーク)休暇を控えていることもあり、全体としては様子見ムードの強い展開だった。
米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が週間ベースで1.53%上昇、S&P500種株価指数が同1.81%上昇、ナスダック総合株価指数が同2.30%上昇しており、これに対して日本株式市場の弱さが目立った1週間だった。
世界の主要国・地域の今週の動向を整理してみよう。
米国の主要経済指標は全体的にやや低調な内容だった。24日には、米2月S&Pケース・シラー住宅価格指数が134.2となり、1月の135.5に比べて低下して市場予想も下回った。米2月住宅価格指数は前月比0.3%上昇となり、1月改定値の同0.5%低下(同横ばいから下方修正)に比べて改善して市場予想も上回った。米4月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)は69.2となり、3月改定値の69.5(70.2から下方修正)に比べて悪化して市場予想も下回った。米3月新築一戸建て住宅販売件数は年率換算32.8万件となり、2月改定値の同35.3万件(同31.3万件から上方修正)に比べて減少したが市場予想を上回った。25日には、米3月耐久財受注が前月比4.2%減少となり、2月改定値の同1.9%増加(同2.2%増加から下方修正)に比べて悪化して市場予想も下回った。
26日には、米新規失業保険申請件数が38.8万件となり、前週改定値の38.9万件(38.6万件から上方修正)に比べて市場予想以上に悪化した。米3月住宅販売保留指数は前月比4.1%上昇し、2月改定値の同0.4%上昇(同0.5%低下から上方修正)に比べて改善し市場予想も上回った。27日には、米12年第1四半期実質GDPが前期比プラス2.2%となり、11年第4四半期の同プラス3.0%に比べて鈍化して市場予想も下回った。ただし、個人消費支出が同プラス2.9%となり第4四半期の同プラス2.1%に比べて伸びが加速したため、成長鈍化懸念がやや和らいだ。米4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は76.4となり、速報値の75.7に比べて上方修正となった。3月の76.2に比べてほぼ横ばいとなり、市場予想を上回った。
なお、24日~25日の米FOMCでは政策金利の現状維持を決定し、声明文では異例な低金利を少なくとも14年終盤まで維持することも明記した。FRBメンバー予想では、1月時点に比べて14年以降の利上げ予想が減少したため、ゼロ金利解除時期が前倒しの形となり、量的緩和策第3弾(QE3)観測がやや後退した。ただし記者会見でバーナンキ米FRB議長は、必要に応じて追加措置を講じる用意があると述べて、QE3の余地を残した。
ユーロ圏に関しては、22日の仏大統領選第1回投票でサルコジ現大統領が苦戦したため、5月6日の決選投票に向けて政局不透明感が警戒された。23日のユーロ圏PMI(購買担当者景気指数)速報値は、総合が47.4、製造業が46.0、サービス部門が47.9となり、いずれも3月改定値に比べて悪化して市場予想も下回った。
各国の国債利回りについては、スペイン国債利回りが上昇する場面もあったが、概ね落ち着いた動きだった。24日のオランダ、スペイン、イタリアの国債入札は無難に通過した。日本時間27日早朝には、格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がスペイン国債格付引き下げを発表したが、反応は限定的だった。また27日のイタリア中長期債入札では、落札利回りが前回を上回ったが、調達額が目標上限近辺に達したため反応は限定的だった。
中国に関しては、23日に金融大手HSBCが発表した中国4月製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値が49.1となり、6カ月連続で50を下回ったが、3月確定値の48.3に比べて改善したため安心感につながった。
日本に関しては、27日の日銀金融政策決定会合で追加金融緩和策を決定した。資産買い入れ基金を現状の65兆円から70兆円に5兆円増額(長期国債買い入れを10兆円増額、期間6カ月の固定金利オペを5兆円減額)するとともに、購入する国債の残存年限を1年以上2年以下から1年以上3年以下に広げ、期間を今年末から来年6月まで半年延長した。またETF購入を2000億円増額、REIT購入を100億円増額とした。ただしほぼ想定内との受け止め方が優勢だった。3月鉱工業生産速報値は前月比1.0%増加となり市場予想を下回ったが反応薄だった。
外国為替市場では、ドル・円相場、ユーロ・相場ともに、やや円高方向に傾いた。22日の仏大統領選第1回投票の結果を受けて政局不透明感が警戒されたうえに、24日~25日の米FOMCを通過して米国の追加緩和期待が高まった。さらに27日の日銀金融政策決定会合直後に乱高下したが、結局は材料出尽くし感が広がり、円買いが優勢になった。週末27日の海外市場では、終盤は1ドル=80円20銭~30銭近辺、1ユーロ=106円30銭~40銭近辺だった。
テクニカル面で見ると、日経平均株価(27日時点の9520円89銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同9728円10銭)に対してはマイナス2.13%となり、マイナス乖離幅がやや縮小した。75日移動平均線(同9451円58銭)に対しては0.73%、200日移動平均線(同9077円71銭)に対しては4.88%となり、いずれもプラス乖離幅を縮小した。なお、東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は27日時点で75.4%となっている。
日経平均株価の終値ベースで騰落状況を見ると、23日は前日比19円19銭(0.20%)安と3営業日続落、24日は前日比74円13銭(0.78%)安と4営業日続落、25日は前日比92円97銭(0.98%)高と5営業日ぶり反発、26日は前日比82銭(0.01%)高と小幅続伸、27日は前日比40円94銭(0.43%)安と3営業日ぶり反落した。日中値幅は23日が122円29銭、24日が87円40銭、25日が52円71銭、26日が99円94銭、27日が228円10銭だった。
日経平均株価の週末27日の終値は9520円89銭となり、前週末20日の終値9561円36銭に比べて40円47銭(0.43%)下落した。週間ベースでは4週連続の下落となった。取引時間中ベースの週間高値は27日の9691円70銭、週間安値は24日の9423円30銭で、1週間の取引時間中の値幅は268円84銭だった。なお月間ベースで見ると、4月末(27日)の終値9520円89銭は3月末(30日)終値1万83円56銭に比べて562円67銭(5.58%)下落し、5カ月ぶりの下落となった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末27日の終値は804.27で、前週末20日の終値811.94に比べて7.67ポイント(0.95%)下落し、週間ベースで4週連続の下落となった。取引時間中ベースの週間高値は27日の819.37、週間安値は27日の800.55だった。週末27日時点のNT倍率は11.84倍となり、前週末20日時点の11.78倍に比べて0.06ポイント上昇した。なお月間ベースで見ると、4月末(27日)の終値804.27は3月末(30日)終値854.35に比べて50.08ポイント(5.87%)下落し、5カ月ぶりの下落となった。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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