【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】スペイン国債利回りを睨んで週後半はユーロ買い戻し

2012年4月21日 17:22

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:4月16日~20日のユーロ・円相場】

■1ユーロ=104円60銭近辺~108円00銭近辺で推移

  4月16日~20日のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=104円60銭近辺~108円00銭近辺で推移し、週末20日の海外市場で終盤は1ユーロ=107円80銭近辺だった。

  週前半はスペイン国債利回りが6%台に上昇したため警戒感が強まり、リスク回避のユーロ売り・円買いが優勢となった。16日には1ユーロ=104円60銭台に円が上昇する場面もあった。しかし17日のスペイン短期債入札、19日のスペイン10年債入札をいずれも無難に通過したため、警戒感が後退して週後半には1ユーロ=107円台後半に円が下落した。ただし来週の重要イベントを控えて様子見ムードも強い展開だった。

  ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末13日の海外市場では1ユーロ=105円70銭台に円が上昇した。スペインの金融機関がECB(欧州中央銀行)から3月に借り入れた資金が2月比で急増したことを受けて、スペイン国債利回り上昇したためリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=105円70銭~80銭近辺だった。

  この流れを受けて週初16日の東京市場では1ユーロ=104円60銭台に円が上昇した。ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感でリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢だった。終盤は1ユーロ=104円80銭台だった。16日の海外市場では1ユーロ=104円60銭近辺~105円70銭近辺で推移した。スペインの12年第1四半期GDPが11年第4四半期と同程度のマイナス成長(前期比マイナス0.3%)になるとの経済相の発言を受けて、国債利回りが6%台に上昇した。このためリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢だった。ただし欧州株式市場の上昇が安心感につながり、ユーロ売りが一巡して1ユーロ=105円台前半でモミ合う展開となった。さらに終盤は1ユーロ=105円60銭~70銭近辺だった。

  17日の東京市場では概ね1ユーロ=105円50銭台~80銭台で推移した。スペイン短期債入札や米インテルの1~3月期決算発表などを控えて小動きだった。終盤は1ユーロ=105円80銭台だった。17日の海外市場では概ね1ユーロ=105円60銭台~106円30銭台で推移した。スペイン短期債入札で落札利回りが前回を上回ったが、調達額が目標額を上回ったため国債利回りが低下したことや、独4月ZEW景気期待指数が5カ月連続で上昇して市場予想を上回ったことで警戒感が和らいだ。19日のスペイン10年債入札を控えているため反応は限定的だったが、終盤にかけてユーロ買い戻しが優勢になった。終盤は1ユーロ=106円10銭~20銭近辺だった。

  18日の東京市場では概ね1ユーロ=106円10銭台~80銭台で推移した。日銀の西村副総裁の発言などで追加緩和観測が強まり、ユーロ買い・円売りがやや優勢だった。終盤は1ユーロ=106円60銭台だった。18日の海外市場では概ね1ユーロ=106円10銭台~70銭台で推移した。序盤はスペイン財政への不安などでユーロ売り・円買いがやや優勢だった。19日のスペイン10年債入札を控えて様子見ムードも強い中、終盤はユーロ買い戻しがやや優勢となり1ユーロ=106円60銭近辺だった。

  19日の東京市場では概ね1ユーロ=106円50銭台~107円00銭台で推移した。日本の3月貿易収支は826億円の赤字だったが、赤字額が市場予想を下回ったため一時的に円高方向に傾く場面があった。しかし反応は一時的で、その後は日銀の追加緩和観測などでユーロ買い・円売りがやや優勢になった。終盤は1ユーロ=107円00銭台だった。19日の海外市場では概ね1ユーロ=106円50銭台~107円30銭台で推移した。スペインの10年債入札で目標額を上回る25.4億ユーロを調達して無難に通過したため、警戒感が後退してユーロ買い・円売りがやや優勢だった。しかし米主要経済指標が弱い内容だったことなどでユーロ売り・円買いが優勢になる場面もあり、警戒感後退に対する反応は限定的だった。終盤は1ユーロ=107円20銭近辺だった。

  20日の東京市場では概ね1ユーロ=107円10銭台~30銭台の小幅レンジでモミ合う展開だった。重要イベントを控えて様子見ムードが強く小動きだった。終盤は1ユーロ=107円30銭台だった。20日の海外市場では概ね1ユーロ=107円30銭近辺~108円00銭近辺で推移した。独4月IFO企業景況感指数が109.9と3月の109.8に比べて上昇し市場予想も上回ったことや、G20財務相・中央銀行総裁会議でIMF(国際通貨基金)の資金基盤強化に関して目標の4000億ドル超の確保にメドがついたことなどで、ユーロ買い・円売りがやや優勢だった。終盤は1ユーロ=107円80銭近辺だった。

  ユーロ・円相場に関しては、スペインの国債利回り動向に関心が集中した。週前半はスペイン国債利回り上昇に対する警戒感でリスク回避のユーロ売り・円買い、週後半は警戒感が後退してユーロ買い・円売りが優勢の形となった。ただし、来週の米FOMC(連邦公開市場委員会)、日銀金融政策決定会合を控えて動きづらく、様子見ムードも強める展開だった。

  24日~25日の米FOMCでは現状維持、27日の日銀金融政策決定会合では資産買い入れ基金の5~10兆円規模の増額というのが市場のコンセンサスとなっているため、サプライズは期待薄かもしれない。

  来週以降の注目スケジュールとしては、4月23日のEU加盟国の2011年の公的債務・財政赤字統計、25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明と経済見通し発表、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の会見、27日の日銀金融政策決定会合および4月展望リポート(経済・物価情勢の展望)公表、米第1四半期GDP速報値、30日の日米首脳会談、5月1日の豪中銀理事会(金利発表)、2日のEU財務相会合、3日のECB理事会(金利発表とドラギ総裁の記者会見)、4日の米4月雇用統計、6日の仏大統領選決選投票、ギリシャ総選挙などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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