食品スーパーのアークスとジョイスが9月に経営統合

2012年4月17日 10:47

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 食品スーパーマーケットを北海道で展開しているアークスと、岩手県で展開しているジョイスは16日、同日開催されたそれぞれの取締役会決議に基づき、両社が経営統合を行うことに合意し、「経営統合契約書」を締結したと発表した。また経営統合契約に基づき、2012年9月1日を効力発生日(予定)として、アークスを株式交換完全親会社、ジョイスを株式交換完全子会社とする株式交換を実施することに合意し、「株式交換契約書」を締結した。

 株式交換により、ジョイスの普通株式1株に対してアークスの普通株式0.293株を割当て交付する。なお、株式交換の効力発生日に先立ち、ジョイスの普通株式は大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)において、2012年8月29日に上場廃止となる予定。

 アークスグループは、2002年11月の発足以来、地域のライフライン企業として価値ある商品・サービスを低価格で提供し豊かな暮らしに貢献すべく、北海道内において食品スーパーマーケットを中心に事業を展開してきた。一方ジョイスは、岩手県を中心に地域密着型の食品スーパーマーケットを営業しており、近年は多様化する顧客のライフスタイルに対応する「食の提案型スーパーマーケット」モデルの拡大を進め、現在では岩手県のほか、秋田県、青森県に36店舗を展開している。

 しかしながら、北東北においては人口の減少、少子高齢化、店舗間競争が今後一層厳しくなることが予想されており、かかる経営環境においてジョイスは、アークスが掲げる「八ヶ岳連峰経営」に共鳴し、更なる成長と企業価値の向上を目指しながら経営の効率化を進め、競争力を強化するため、アークスと経営統合することが適切であると判断するに至った。

 今後は、アークスグループのスケールメリットを活かした経営の効率化及び投資費用の節減等を見込んでおり、また、「食の提案型スーパーマーケット」モデルを成長戦略の柱とし、少子高齢化に対応した店舗づくりを推し進め、グループの総合力を活かした店舗網の適正化や、新規出店開発力の強化など、効果的な店舗戦略に取り組む方針。さらに、今回の経営統合は、優秀な人材の採用及び教育訓練制度の充実に資するものと判断しているという。


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