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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】スペイン国債利回り上昇で債務危機問題に対する警戒感が再燃
【外国為替市場フラッシュ:4月9日~13日のユーロ・円相場】
■1ユーロ=105円台に円が上昇
4月9日~13日のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=105円40銭台~107円40銭台で推移した。
スペインやイタリアの国債利回りが上昇したため、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が再燃する形となり、リスク回避のユーロ売り・円買いが優勢の展開となった。週末13日の海外市場で、終盤は1ユーロ=105円70銭~80銭近辺だった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末6日の海外市場では1ユーロ=106円50銭近辺に円が上昇した。米3月雇用統計で非農業部門雇用者増加数が前月比12.0万人増加にとどまり、2月改定値に比べて大幅に悪化して市場予想も大幅に下回った。このため追加緩和観測が台頭してドル売り・円買いが優勢になり、この流れが波及してユーロ・円相場でも円買いが優勢になった。その後はモミ合う展開となり、終盤は1ユーロ=106円80銭~90銭近辺だった。
この流れを受けて週初9日の東京市場では、概ね1ユーロ=106円10銭台~60銭台で推移した。朝方は仕掛け的なユーロ売り・円買いの動きがみられたが、その後は明日の日銀金融政策決定会合の結果を控えてユーロ買い戻しも入り、モミ合う展開となった。中国3月CPI(消費者物価指数)は前年同月比3.6%上昇となり、2月の同3.2%上昇に比べて加速して市場予想も上回ったが反応は限定的だった。終盤は1ユーロ=106円30銭台だった。9日の海外市場では概ね1ユーロ=106円10銭台~107円20銭台で推移した。ユーロ売り・円買いの動きが一巡し、欧州市場がイースター休暇だったことや、明日の日銀金融政策決定会合の結果を控えて小動きだった。終盤は1ユーロ=106円80銭近辺だった。
10日の東京市場では概ね1ユーロ=105円90銭台~107円40銭台で推移した。序盤はユーロ買い・円売りがやや優勢だったが、日銀金融政策決定会合で現状維持を決定して追加緩和が見送られたため、午後はユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=106円20銭台だった。10日の海外市場では1ユーロ=105円40銭台に円が上昇した。序盤は1ユーロ=106円台前半でモミ合う展開だったが、スペインやイタリアなどの国債利回りが上昇したため、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が再燃し、リスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=105円50銭近辺だった。
11日の東京市場では概ね1ユーロ=105円40銭台~106円10銭台で推移した。4月27日の日銀金融政策決定会合での追加緩和観測でユーロ買い・円売りが優勢になる場面もあったが、概ね小動きだった。終盤は1ユーロ=105円60銭近辺だった。11日の海外市場では概ね1ユーロ=105円60銭台~106円60銭台で推移した。ECB(欧州中央銀行)の国債購入再開期待などでスペインやイタリアの国債利回りが低下し、ユーロ買い・円売りが優勢になる場面もあったが、後半はモミ合う展開となり終盤は1ユーロ=106円00銭近辺だった。
12日の東京市場では概ね1ユーロ=106円00銭台~30銭台の狭いレンジでモミ合う展開だった。今晩のイタリア国債入札を控えて様子見ムードを強め、終盤は1ユーロ=106円20銭近辺だった。12日の海外市場では概ね1ユーロ=106円10銭近辺~80銭近辺で推移した。イタリアの国債入札が順調で国債利回りが落ち着いたため、債務危機問題に対する警戒感が和らいでユーロ買い・円売りがやや優勢だった。ユーロ圏2月鉱工業生産は前月比0.5%増となり、1月改定値の同横ばいに比べて改善して市場予想も上回ったが、反応は限定的だった。終盤は1ユーロ=106円60銭~70銭近辺だった。
13日の東京市場では概ね1ユーロ=106円50銭台~107円00銭台で推移した。序盤はユーロ買い・円売りがやや優勢だった。しかし、中国12年1~3月期実質GDPが市場予想を下回ったためユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=106円50銭台だった。13日の海外市場では1ユーロ=105円70銭台に円が上昇した。スペインの金融機関がECB(欧州中央銀行)から3月に借り入れた資金が2月比で急増したことを受けて、スペイン国債利回り上昇したためリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=105円70銭~80銭近辺だった。
ユーロ・円相場に関しては、スペインやイタリアの国債利回りが上昇したことを受けて、一旦は後退していたユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が再燃した。そしてリスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になり、基調としてのユーロ高・円安の地合いがやや微妙な状況となった。
当面はスペインやイタリアの国債利回り動向に神経質な展開が想定される。ユーロ圏の景気動向や日米欧の金融政策に対する思惑も焦点となるだろう。ただし、4月24日~25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)、27日の日銀金融政策決定会合、5月3日のECB理事会(金利発表)を控えているだけに、当面は動きづらい展開だろう。
注目スケジュールとしては、4月16日のユーロ圏2月貿易収支、米3月小売売上高、17日の独4月ZEW景気期待指数、米3月住宅着工件数、18日のユーロ圏2月経常収支、19日の日本3月貿易統計、米3月中古住宅販売、20日の独4月IFO業況指数、22日のG20財務相・中央銀行総裁会議、仏大統領選第1回投票、23日のEU加盟国2011年公的債務・財政赤字統計、24日~25日の米FOMC、27日の日銀金融政策決定会合および4月展望リポート公表、米12年第1四半期GDP速報値、5月2日のEU財務相会合、3日のECB理事会(金利発表)などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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