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【外国為替市場展望:ドル・円相場】ドル高・円安地合い継続も重要イベント控え様子見ムードに
【外国為替市場フューチャー:3月26日~30日のドル・円相場見通し】
■重要イベント控えて一旦は様子見ムードの可能性
来週(3月26日~30日)のドル・円相場については、概ね1ドル=82円台~84円台のレンジを想定する。米国の追加金融緩和観測が大幅に後退しているため、ポジション調整やリスク回避の動きなどで一時的に振れる場面があっても、基調としてはドル高・円安の地合いが継続する可能性が高いと考えられる。
ただし、4月6日の米3月雇用統計、4月9日~10日の日銀金融政策決定会合などの重要イベントを控えているため、やや手掛かり材料難となって一旦は様子見ムードを強める可能性もあるだろう。
前週(3月19日~23日)のドル・円相場は、概ね1ドル=81円90銭台~84円10銭台のレンジで推移した。21日の海外市場では一時1ドル=84円10銭台に円が下落する場面があったが、週後半はドル高・円安一服の展開となった。日本の2月貿易統計が予想外の黒字だったこと、中国とユーロ圏の景気減速に対する警戒感が強まったこと、さらに米住宅関連指標が低調だったことなどで、リスク回避の円買いが優勢になった。週末23日の海外市場で終盤は1ドル=82円30銭~40銭近辺だった。
ドル・円相場に関して前週後半は、米主要経済指標で住宅関連指標がやや低調な内容だったこともドル売りにつながり、ドル高・円安一服の展開となったが、雇用関連指標が改善していることもあり、米景気先行きに対する楽観的な見方が優勢になっている。このため量的緩和策第3弾(QE3)観測は大幅に後退しており、基調としてドル高・円安の地合いに変化はないと考えられる。
当面は、日米の主要経済指標や金融政策に対する思惑が焦点となるだろう。3月12日~13日の日銀金融政策決定会合、および3月13日の米FOMC(連邦公開市場委員会)では、いずれも政策金利を据え置き、追加金融緩和策は見送られたが、4月6日の米3月雇用統計、4月9日~10日の日銀金融政策決定会合が接近すれば、思惑で動意付く可能性もありそうだ。
当面の注目スケジュールとしては、26日の独3月IFO業況指数、米2月住宅販売保留指数、米2月住宅着工許可件数改定値、米2月シカゴ連銀全米活動指数、27日の独4月消費者信頼感指数、米1月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、28日の独3月消費者物価指数速報値、米2月耐久財受注、29日のユーロ圏3月景況感・業況感指数、米第4四半期GDP確報値、米新規失業保険申請件数、30日の日本2月全国・3月東京都区部消費者物価指数、ユーロ圏3月消費者物価指数速報値、ユーロ圏財務相会合、米2月個人所得・消費支出、米3月シカゴ地区購買部協会景気指数、30日~31日のEU非公式財務相会合などがあるだろう。
その後の注目イベントとしては、4月2日の日本3月日銀短観、ユーロ圏3月製造業PMI改定値、3日の豪中銀理事会、3日~4日のASEAN首脳会合、4日のECB理事会と記者会見、米3月ADP雇用報告、4日~5日の英中銀金融政策委員会、6日の米3月雇用統計、9日の日本2月経常収支、中国3月PPIおよびCPI、9日~10日の日銀金融政策決定会合、10日の中国3月貿易統計などが予定されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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