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【特集】セクター別動向「小売(百貨店)関連」(1)
日本百貨店協会の売上統計によると、12年1月の全国百貨店売上高(店舗数調整後)は前年同月比1.1%減少の5526億円で、2カ月ぶりの前年実績割れとなった。[写真拡大]
■百貨店売上高は足元では底ばい、ただし天候の影響を考慮すれば堅調、訪日外国人の回復も追い風
日本百貨店協会の売上統計によると、12年1月の全国百貨店売上高(店舗数調整後)は前年同月比1.1%減少の5526億円で、2カ月ぶりの前年実績割れとなった。月前半は前年を上回る勢いだったが、月後半以降には、例年以上の寒気や降雪の影響で入店客数が減少した。ただし、高級時計などの高額品が引き続き好調だったことに加えて、中国を中心とした訪日外国人の回復も寄与したとしている。
1月実績を地域別に見ると、10都市では札幌、仙台、大阪、10都市以外では東北、関東が、前年実績を上回った。商品別に見ると、紳士服・洋品、子供服・洋品、美術・宝飾・貴金属、そして惣菜が、前年実績を上回った。
全国百貨店売上高(店舗数調整後)の月別推移を見ると、11年1月が前年同月比1.1%減の5541億円、2月が同0.7%増の4332億円、3月が同14.7%減の4624億円、4月が同1.5%減の4750億円、5月が同2.4%減の4820億円、6月が同0.3%増の4927億円、7月が同0.1%減の6006億円、8月が同1.7%減の4258億円、9月が同2.4%減の4369億円、10月が同0.5%減の5109億円、11月が同1.9%減の5465億円、12月が同0.8%増の7318億円、そして12年1月が同1.1%減の5526億円となった。
このうち10都市(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、福岡)売上高(店舗数調整後)で見ると、11年1月が前年同月比0.2%減の3554億円、2月が同0.8%増の2795億円、3月が同14.1%減の2982億円、4月が同1.8%減の3070億円、5月が同2.7%減の3133億円、6月が同0.4%増の3206億円、7月が同0.2%減の3952億円、8月が同1.5%減の2766億円、9月が同2.7%減の2866億円、10月が同0.7%減の3309億円、11月が同1.8%減の3547億円、12月が同0.9%増の4805億円、そして12年1月が同1.4%減の3570億円となった。
百貨店売上高は、景気変動や個人消費動向の影響だけでなく、月別に見ると天候、営業日数、土・日・祝日の日数、季節催事数、イベント開催数などの影響を受けやすいという特徴がある。こうした点を考慮すれば、百貨店売上高は底ばい状況が続いているとはいえ、足元の12年1月は堅調だったと言えるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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