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【株式市場を検証】欧米株式市場の上昇や円安、アジア主要株式市場の堅調を好感
【日経平均株価、TOPIXともに4営業日ぶりに大幅反発】
■指数寄与度の高い主力大型株が大幅上昇
8日は、日経平均株価が前日比192円90銭(2.01%)高の9768円96銭となり4営業日ぶりに大幅反発した。TOPIXは前日比13.45ポイント(1.63%)高の836.16となり4営業日ぶりに大幅反発した。前日の欧米株式市場が上昇したこと、為替がやや円安方向に傾いたこと、アジアの主要株式市場が堅調だったことを受けて、指数寄与度の高い主力大型株が大幅上昇した。
日経平均株価の日中値幅は109円81銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆2704億円となり、前日の1兆3373億円に比べて減少したが28営業日連続で1兆円を上回った。
前日7日の米国株式市場で主要株価指数は上昇した。ダウ工業株30種平均株価は前日比78ドル18セント(0.61%)高の1万2837ドル33セントと4営業日ぶりに反発した。ギリシャの民間債権者の債務交換プログラムが成立する可能性が高まったことで警戒感が後退した。前日の大幅下落の反動に加えて、米2月ADP雇用報告や米1月消費者信用残高の改善も好感した。米FRB(連邦準備制度理事会)が新たな形の追加資産購入を検討しているとの報道も支援材料となった。
S&P500株価指数は前日比0.69%高と4営業日ぶりに反発、ナスダック総合株価指数は前日比0.87%高と4営業日ぶりに反発した。米2月ADP雇用報告では非農業部門の民間就業者数が前月比21.6万人増加となり、1月改定値の同17.3万人増加に比べて市場予想以上に増加した。米1月消費者信用残高は178億ドルとなり、12月改定値の163億ドルに比べて市場予想以上に増加した。
こうした流れを受けて、日経平均株価は前日比98円88銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き550万株の売り越し観測だったが、前日の海外市場で為替が1ドル=81円20銭台、1ユーロ=106円60銭台と円安方向に振れたことも好感した。
寄り付き前に発表された日本の1月国際収支で、経常収支は4373億円の赤字となった。単月ベースで過去最大の赤字額となり、市場予想以上に赤字が膨らんだ。10~12月期実質GDP2次改定値は前期比マイナス0.2%成長となり、1次改定値の同マイナス0.6%成長から上方修正された。年率換算ではマイナス0.7%成長となり、1次改定値のマイナス2.3%成長に比べて上方修正された。いずれも市場予想とほぼ同水準だった。
寄り付きの買い一巡後は小動きとなり、日経平均株価は9600円台後半でモミ合う展開となった。明日9日の重要イベントを控えて、やや膠着感を強めた。
午後に入ると寄り付き直後に、日経平均株価は上昇幅を広げて9700円台を回復した。アジアの主要株式市場が堅調だったことも支援材料だった。その後は9700円台前半でモミ合う展開となり膠着感を強めた。しかし取引終了にかけて、株価指数先物取引が主導する形で再び上昇幅を広げ、日経平均株価は結局この日の高値で取引を終了した。TOPIXもこの日の高値圏で取引を終了した。
東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄1113(全体の66%)、値下がり銘柄409(全体の24%)だった。セクター別には、ほぼ全面高の展開となり、中でも銀行、証券、保険、ノンバンク、不動産などの上昇が目立った。指数寄与度の高い主力大型株が総じて上昇した一方で、耐震補強などのテーマ関連への物色が一服した。
東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位の三菱UFJFG <8306> 、2位のトヨタ自動車 <7203> 、3位の野村ホールディングス <8604> 、4位の三井住友FG <8316> 、5位の三菱商事 <8058> 、6位のファナック <6954> 、7位のみずほFG <8411> 、8位のコマツ <6301> 、9位のホンダ <7267> 、11位のファーストリテイリング <9983> 、12位のソフトバンク <9984> 、14位のキヤノン <7751> 、16位の日本たばこ産業(JT) <2914> 、17位の日産自動車 <7201> 、18位の日立製作所 <6501> 、19位の三井物産 <8031> 、20位のソニー <6758> など、主力株が総じて上昇した。
一方で、10位のシャープ <6753> 、13位のグリー <3632> 、25位のKDDI <9433> が下落した。
日経平均株価、TOPIXともに4営業日ぶりに大幅反発した。前日までの3営業日合計で、日経平均株価は200円97銭(2.06%)、TOPIXは15.11ポイント(1.81%)下落していたため、短期的な過熱感がやや解消されて、押し目買いの好機だったと言えるだろう。
ただし、前日の米国株式市場の上昇率に比べると、日本株式市場の主要株価指数の上昇率が高すぎるとの印象も否めない。取引時間中にユーロ・円相場がやや円安方向に傾いたとはいえ、これだけ大幅反発するほどに一段と円安方向に振れたというわけではない。
また、株価指数への寄与度の高い主力大型株は大幅上昇したが、東証1部市場の値上がり銘柄数は7割に届かず、全面高とは言い難い。明日9日の株価指数先物・オプションSQ算出に向けた思惑もあるだろう。
いずれにしても先高期待は強いだけに、今日の大幅反発で短期調整完了となるかどうかが注目点だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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