双日、日鉄鉱業と共同でチリの銅鉱床を発見

2012年3月8日 12:25

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試錐現場(写真:双日)

試錐現場(写真:双日)[写真拡大]

  • アルケロス鉱床周辺図(画像:双日)

 双日と日鉄鉱業は7日、チリ共和国第4州の州都ラ・セレナ市の東約35キロに位置するアルケロス鉱区(Arqueros Properties: 約50平方キロメートル)において、第一次試錐作業として全14孔のボーリングを行い、高品位の銅鉱体を捕捉し、新規銅鉱床を発見したと発表した。

 今回の試錐作業にて地中より採取したコア(岩石サンプル)を分析・検討した結果、14孔中13孔で銅鉱体に着鉱を確認し、第11孔においては7.00m間で平均銅品位1.41%、銀品位23.8g/t、第12孔においては10.90m間で平均銅品位0.81%、銀品位11.8g/tの高品位の銅鉱体を捕捉した。

 第一次試錐の結果により、銅資源賦存の優勢な兆候を捕捉出来たため、一般的なグリーンフィールドからの銅鉱床開発に比較し、短期間での探鉱・開発・生産開始が可能と予想され、非常に効率的な鉱山開発が期待されるという。

 今後、第二次試錐作業として総計約4,000mのボーリングを早期に実施し、その広がりと連続性、更に詳しい品位等の確認を進め、今後3年以内で試錐探鉱を完了、埋蔵鉱量を確認する予定。双日は、それらの結果を総合的に判断し、具体的な開発計画の推進を検討していく。なお、今年度の試錐探鉱はJOGMEC海外地質構造調査事業の支援を受けている。

 双日は、日鉄鉱業と、チリの有力中堅銅鉱山会社フォンド デ インベルシオン プリバード タルクナ社と、アルケロス鉱区における銅鉱床の探鉱・開発権を取得するオプション契約を昨年7月に締結し、銅鉱山の開発を目指した試錐探鉱を昨年9月より実施していた。

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