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日本郵船、全コンテナ船に海上ブロードバンド通信装置を導入
日本郵船は7日、航海中の二酸化炭素(CO2)削減のため、コンテナ船全船に海上ブロードバンド通信装置を順次導入することを決定したと発表した。
海上ブロードバンド通信については、2010年10月から各種船舶での実証実験を開始し、継続的に研究してきた。同通信装置の導入により、日本郵船がコンテナ船で進めている最適経済運航プロジェクト”IBIS(INNOVATIVE BUNKER&IDLE-TIME SAVING)プロジェクト”の船陸間通信をリアルタイム化・大容量化し、「詳細な気象情報・海流予測情報の本船上の入手」、「運航データの自動送信や陸上での運航状況のモニタリング強化」、「陸上担当者と本船間の情報共有・意思疎通の迅速化」などが可能となり、CO2削減に必要な様々な大容量データがリアルタイムに得られることがわかった。
このため、日本郵船は実証実験を完了し、IBISプロジェクトの推進を目指す。今回コンテナ船全船に海上ブロードバンド通信装置を順次導入し、さらに自動車運搬船、バルカー、タンカー、LNG船などにも導入していくという。
今回の取り組みは、昨年3月に発表した中期経営計画“More Than Shipping 2013”において、安全・燃費削減への飽くなき挑戦として①船陸間のリアルタイム共有②燃料消費量の削減のため、最適運航の追及を実践していくもの。また、海上ブロードバンド通信装置の導入は、航海中のCO2削減だけでなく、インターネットを通じて乗組員が家族と常時コミュニケーションを取れるなど、福利厚生の向上にも寄与する。
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