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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】全体としてはユーロ高・円安一服の1週間
【外国為替市場フラッシュ:2月27日~3月2日のユーロ・円相場】
■ユーロ高・円安がやや一服感、週末2日は1ユーロ=108円00銭近辺
2月27日~3月2日の週のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=107円台前半~109円台後半のレンジで推移した。週初27日早朝のオセアニアの時間帯には、一時1ユーロ=109円90銭台まで円が下落する場面があった。しかし27日の海外市場では、ポジション調整の動きなどで1ユーロ=107円20銭台に円が上昇する場面もあった。その後もユーロ売り圧力が強まる場面があり、全体としてはユーロ高・円安一服の1週間だった。週末2日の海外市場で、終盤は1ユーロ=107円90銭~108円00銭近辺だった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末24日の海外市場では、1ユーロ=109円20銭台に円が下落した。リスク回避姿勢が一段と後退して、ユーロ買い・円売りの動きが加速した。終盤も1ユーロ=109円10銭~20銭近辺だった。
こうした流れを受けて週初27日の東京市場では、早朝のオセアニアの時間帯に、一時1ユーロ=109円90銭台に円が下落する場面があった。25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議で、IMF(国際通貨基金)への資金拠出について4月後半の次回会議での合意を目指す方針としたことを受けて、リスク回避姿勢が後退した。その後は、日本の2月上旬の貿易収支が76億円の黒字だったことを受けてユーロ売り・円買いが強まり、概ね1ユーロ=108円80銭台~109円20銭台で推移した。終盤は1ユーロ=109円10銭近辺だった。27日の海外市場では1ユーロ=107円20銭台に円が上昇する場面があった。格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがギリシャに関して、デフォルトするリスクは依然として高いとの見解を示したことが材料視されて、ユーロ売り・円買い優勢となった。その後は、ドイツ連邦議会がギリシャ第2次支援策を承認したことなどを受けて、ユーロ買い・円売りがやや優勢となり、終盤は1ユーロ=108円00銭近辺だった。
28日の東京市場では、前半はポジション調整の動きでユーロ売り・円買い優勢となり、1ユーロ=107円30銭近辺に円が上昇する場面があった。午後に入ると一転してユーロ買い・円売り優勢となり、1ユーロ=108円台半ばに円が下落した。終盤は1ユーロ=108円40銭近辺だった。格付け会社スタンダード・アンド・プアーズがギリシャを選択的デフォルトにすると発表したが、反応は限定的だった。28日の海外市場では概ね1ユーロ=107円80銭台~108円40銭台で推移した。アイルランドがEU新財政協定の認可について国民投票を実施するとの報道を受けてユーロ売り・円買い優勢の場面もあったが、その後は29日のECB(欧州中央銀行)の3年物オペに対する期待感などでユーロ買い・円売りが優勢になった。終盤は1ユーロ=108円20銭~30銭近辺だった。
29日の東京市場では概ね1ユーロ=108円00銭台~70銭台で推移した。ECBの3年物オペを控えていたためモミ合う展開だった。終盤は1ユーロ=108円30銭台だった。29日の海外市場では概ね1ユーロ=107円80銭台~108円50銭台で推移した。注目されたECBの3年物オペは、応札額が5295億ユーロ(11年12月の1回目は4890億ユーロ)となった。ほぼ市場予想の水準だったが、結果を受けてユーロ売り・円買いが優勢になる場面もあった。その後はユーロが買い戻されて1ユーロ=108円10銭近辺~30銭近辺でモミ合う展開となった。
3月1日の東京市場では概ね1ユーロ=107円80銭近辺~108円40銭近辺で推移した。ECBの3年物オペを通過して手掛かり材料難となりモミ合う展開だった。終盤は1ユーロ=107円90銭台だった。1日の海外市場では概ね1ユーロ=107円70銭台~108円20銭台で推移した。ISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)が、ギリシャ債務交換プログラムについて「クレジット・イベントに該当しない」と発表し、現時点ではCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)支払いが発生しないことになったが、市場の反応は限定的だった。終盤は1ユーロ=108円00銭近辺だった。
2日の東京市場では、午前は1ユーロ=108円00銭近辺でモミ合う展開だったが、午後になるとユーロ買い・円売りがやや優勢になり、終盤は1ユーロ=108円40銭近辺だった。2日の海外市場では1ユーロ=107円50銭台に円が上昇する場面があった。スペインのラホイ首相が12年の財政赤字目標をGDP比5.8%に設定し、EUと合意した4.4%より緩やかな水準になったことを受けて、ユーロ売り・円買いが優勢になった。その後はユーロが買い戻されて、終盤は1ユーロ=107円90銭~108円00銭近辺だった。
ユーロ圏債務危機問題に関する今週の動きを整理すると、2月20日のユーロ圏財務相会合でギリシャに対する1300億ユーロの第2次金融支援を決定した後、25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議では、IMF(国際通貨基金)への資金拠出について4月後半の次回会議での合意を目指す方針とした。27日にはドイツ連邦議会がギリシャ第2次支援策を承認した。28日には、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズがギリシャを選択的デフォルトにすると発表した。29日には、ECB(欧州中央銀行)の3年物オペで応札額が5295億ユーロ(11年12月の1回目は4890億ユーロ)となり、ほぼ市場予想の水準だった。3月1日には、ISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)が、ギリシャ債務交換プログラムについて「クレジット・イベントに該当しない」と発表し、現時点ではCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)支払いが発生しないことになった。ギリシャの財政再建の実行力を疑問視する見方は多いが、いずれも市場の反応は限定的で、ユーロ圏債務危機問題に対する警戒感は大幅に後退している。
なお1日~2日のEU首脳会議では、財政規律を強化する新条約に署名したが、ESM(欧州安定メカニズム)拡充の議論は見送りとなった。安全網拡充見送りに対する警戒感がくすぶり続ける可能性があるだろう。
当面の注目イベントとしては、6日の豪中銀理事会、7日~8日の英中銀金融政策委員会、8日の日本1月経常収支、ECB理事会と記者会見、9日の米2月雇用統計、12日~13日の日銀金融政策決定会合、13日のユーロ圏財務相会合、EU財務相理事会、米FOMC(連邦公開市場委員会)などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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