【銘柄診断】関西電力は業績再修正で大幅赤字転落も好配当利回り買いも交錯し反発

2012年2月28日 11:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  関西電力 <9503> は28日、28円高の1353円まで上げて4営業日ぶりに反発している。前日27日大引け後に今3月期業績の2回目の修正を発表、通期純利益が、大幅赤字転落するが、すでに今年2月25日に観測報道されていた通りと悪材料出尽くし感を強め、さらに年間配当60円も据え置くことから、売り方の買い戻しや配当利回り買いも交えて買い増勢となっている。

  3月通期業績は、昨年7月に期初予想を未定に変更して、今回、改めて開示をし直したが、期初予想から大幅な下方修正となった。期初予想より売り上げを800億円、経常利益を4450億円、純利益を2630億円各ダウンさせたもので、純利益は、2530億円の赤字(前期は1231億4300万円の黒字)と大きく落ち込む。

  定期検査中の原子力発電所の再稼働時期が未定であるうえに、節電協力要請で販売電力量の見通しへの見極めが困難として未定としてきたが、最近の需給動向を踏まえて下方修正した。販売電力量は期初予想の1485億キロワットアワーから1459億キロワットアワー(前期実績1511億キロワットアワー)、原子力利用率は同80%程度から38%程度(同78.2%)、原油CIF価格は1バーレル=110ドルから113ドル(同84.1ドル)へ想定を各変更している。

  なお配当については、年間60円を据え置く。

  株価は、原発事故後に電力会社で最も原発依存度が高いとして昨年来安値1087円まで大きく調整、原発再稼働期待などで300円幅の底上げをした。期末に向け好配当利回買いの継続も見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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