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【銘柄診断】ディスコはモミ合う展開だが週足ベースで26週線がサポートライン
【半導体・液晶・太陽電池の製造装置関連特集】
ディスコ <6146> は、半導体製造関連の精密加工システム事業(ダイシングソー、レーザーソー、グラインダなど)、精密加工部品事業(ガラス製品など)、産業用研削製品事業(砥石、ダイヤモンド工具など)を展開している。
2月8日に11年4~12月期累計の連結業績を発表した。売上高は前年同期比10%減の670億円、営業利益は同35%減の79億円、経常利益は同33%減の83億円、純利益は同35%減の52億円だった。全社ベースの受注高は同16%減の646億円だった。
セグメント別に見ると、主力の精密加工システム事業は、売上高が同10%減の643億円、営業利益(連結調整前)が同26%減の106億円と減収減益だった。アジア地域の半導体メーカーの設備投資抑制や、液晶パネルメーカーの生産調整の影響で受注、売上ともに低調だった。
全社ベースの四半期受注高の推移を見ると、10年4~6月が261億円、7~9月が144億円、10~12月が194億円、11年1~3月が220億円、4~6月が244億円、7~9月が211億円、そして10~12月が199億円となった。半導体市況の回復が遅れて半導体メーカーが設備投資を抑制しているため、11年4~6月を直近のピークとして減少傾向となっている。
12年3月期通期の連結業績予想については、前回予想から下方修正した。売上高は前回の893億円から今回の875億円(前期比12%減)、営業利益は101億円から92億円(同42%減)、経常利益は103億円から96億円(同44%減)、純利益は63億円から61億円(同44%減)に、それぞれ下方修正した。予想EPS(1株利益)は181円03銭としている。
株価の動きを見ると、11年2月の昨年来高値6000円から、11年9月の昨年来安値3275円まで下落した後、反発して徐々に下値を切り上げる展開となっている。12年1月以降には、11年10~12月期の単独業績(速報値)の悪化や、12年3月期業績予想の3度目の下方修正を嫌気して売られる場面もあったが、足元では概ね4000円台前半でモミ合う展開となっている。週足ベースでは26週移動平均線がサポートラインの形だろう。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年3月期ベースの連結予想PERは23倍~24倍近辺、予想配当利回りは0.9%台、実績PBRは1倍台である。需給面で見れば信用倍率は1倍台である。12年3月期連結業績の悪化を織り込み、12年後半からの受注回復や13年3月期連結業績の回復を期待する形で、戻り歩調の展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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